ユニポスWEBサイトに、様々なロボットに触覚を持たせることのできる、ドイツ Intouch-Robotics 社製の高度なセンサー「Sensitive Skin (e-skin)」 のページを追加しました。
Sensitive Skinは、圧力、接触前感知、温度などを検出する触覚パッチです。AIによる多点触覚制御ソフトウェアを使用し、ロボットに柔軟な触覚能力を簡単に追加することが可能です。ロボットが周囲との物理的な相互作用をより精密かつ安全に行えるようサポートします。
コボットへの適用も容易で、インストールが迅速に行え、省エネルギー性能も優れています。医療分野から産業用途まで、多様な場面での応用が期待されます。
Intouch-Robotics社について
Intouch-Robotics社は、ドイツ・ミュンヘンのイノベーション推進エコシステムに拠点を置くロボティクス企業です。ロボット技術を活用して世界をより良くすることを掲げており、特にロボットの制御や感知に焦点を当てたAIおよびロボティクス分野の革新に力を入れています。
独自のハードウェアおよびソフトウェアによる感知技術を提供し、あらゆるロボットに「触覚」を与えることで、より安全で直感的な操作を可能にしています。
Sensitive Skin (e-skin) の特徴
- あらゆるロボットをコボット(協働ロボット)に変換
ユーザーの希望するロボットに対し提供するカスタム製品のため、あらゆるロボットを対象にすることが可能 - インテリジェントな触覚センシング
「圧力」「プレタッチ (接触前検知)」「温度」の検知に対応する、厚さ 5mm ほどのフレックスなシート状の分散型触覚センサ - マルチタッチコントロールソフトウェア
ロボットを瞬時にマルチタッチ操作可能にするソフトウェア - 容易に適応可能
自動構成機能を備えており、柔軟性に優れ、手頃な価格で迅速に設置が可能 - 高いエネルギー効率
ニューロモーフィックベースの設計により、低消費電力で動作し、わずかな計算資源で機能
ユースケース
Intouch-Robotics社製品は、お客さまの用途、ニーズに合わせてカスタムで製品を提供しています。
以下にメーカーWEBサイトに掲載されているユースケース および ニュースからの引用をご紹介します。ご参照いただくことで実際のご活用のイメージになれば幸いです。
Intouch-Robotics社製品のご購入に際しては、基本的にお客さまとメーカーとで調整いただく必要がございます。ユニポスでは、メーカーとのお打ち合わせの調整、購入サポートをいたします。
Fiad – Factory-in-a-day by EU-FP7
欧州の中小企業が先進的なロボット技術を導入する際の障壁を低減することを目指したEUプロジェクト
「Factory-in-a-day」では、ロボットの迅速な設置と再プログラミングを可能にし、企業が1日以内に生産ラインを自動化できるよう支援しています。
このプロジェクトの中で、協働ロボットのセンサとして Intouch-Robotics 製の e-skin が使用されています。e-skin によって ロボットへタスクを教える ハンドティーチング を容易にしています。
Human-Robot Collaboration by KU Leuven
人間とロボットの協調操作タスクにおける制約ベースのリアクティブ制御への人工皮膚信号の統合
ルーヴェン工科大学による、ロボットとオペレーターが共有作業空間で相互に作用しながらタスクを達成する、人間とロボットの協調作業(HRC ヒューマン・ロボット・コラボレーション)戦略を紹介しています。
制約ベースのリアクティブ制御において人工皮膚 (e-skin) から得られる強度と空間情報に基づく関連データを選別することで、提案されたモデルがロボットが動的な環境で衝突を回避できるようにするための有効性を持つことを実証する実験が示されています。
Sensitive Skin for Robots by TUM
人間の皮膚からヒントを得た 人工皮膚と制御アルゴリズムを組み合わせたシステムの開発
ミュンヘン工科大学の研究チームによる、全身に人工皮膚(e-skin)を持つ初の自律型ヒューマノイドロボットの紹介動画です。
感度の高い e-skin によって、ロボットは自らの身体や周囲の環境を感知することができます。
Humanoid Multi-Contact Motion Based on Distributed Tactile Sensors RA-L 2024
国際論文誌 IEEE Robotics and Automation Letters に掲載された論文「Whole-Body Multi-Contact Motion Control for Humanoid Robots Based on Distributed Tactile Sensors」には、e-skin が搭載された 川崎重工製のヒューマノイドロボット RHP Kaleido の実験について掲載されています。
【参照元】
Whole-Body Multi-Contact Motion Control for Humanoid Robots Based on Distributed Tactile Sensors
(Masaki Murooka, Kensuke Fukumitsu, Marwan Hamze, Mitsuharu Morisawa,Hiroshi Kaminaga, Fumio Kanehiro, Eiichi Yoshida)
IEEE Xplore WEBページ :
https://ieeexplore.ieee.org/document/10706003/
e-skin deployed on Kawasaki humanoid robot, RHP Kaleido
メーカー NEWS ページ :
https://intouch-robotics.com/news/f/e-skin-deployed-on-kawasaki-humanoid-robot-rhp-kaleido
【紹介動画】automatica – Human-Robot Collaboration
スマートオートメーションとロボティクスの世界的な見本市である「automatica」による 紹介動画。
ドイツ Continental 社 の自動車部品製造工場では、協働ロボットが、柵の外で人間と共に作業をしており、人間にとってストレスの多い反復作業をロボットが代行しています。このような人とロボットの協働作業環境を更に最適化するために e-skin の活用が見込まれています。
e-skin は 羽で触れただけで機械が後ずさりするほどに非常に敏感で、 その高い感度を実現するe-skinのルミネセンスセンサは、「環境の温度変化」「ロボットの移動速度」「何かと接触したかどうか」を測定します。
【紹介動画】Robots Can Have Skin Now | SciShow News
ロボットに人間の皮膚のような機能を持たせる技術 (e-skin) の紹介動画。
ロボットが触覚を持ち、物体の形状や質感、温度などを感知できるようになることで、 ロボットの操作精度や人間とのインタラクションが大幅に向上し、医療や介護、製造業など多岐にわたる分野での応用が期待されています。
■商品の詳細、お問い合わせはこちら Sensitive Skin for Robots | Intouch-Robotics 触覚パッチ センサー e-skin |