ユニポスWEBサイトに、Nuand社が提供する最先端のソフトウェア無線 (SDR) デバイス「bladeRF 2.0 micro」 のページを追加しました。
bladeRF 2.0 microは、コンパクトながらも強力な無線通信システムの開発をサポートします。本製品は幅広い周波数範囲をカバーし、高速なデータ転送と低レイテンシーを実現するUSB 3.0インターフェースを搭載しています。
2×2 MIMO (Multiple Input Multiple Output) とは
2つの送信アンテナと2つの受信アンテナを使用する無線通信技術です。 データの転送速度や信号の安定性が向上し、通信品質が改善されます。特にWi-FiやLTEなどで使われ、高速・安定した接続を実現します。
bladeRF 2.0 microの概要
bladeRF 2.0 microは、次のような特長を備えています。
- オープンソースソフトウェアとの高い互換性: 幅広いアプリケーションと連携可能
- ヘッドレス実行: PCやSBCに接続せずにスタンドアロン動作
- 高い周波数帯の柔軟性: 47 MHz ~ 6 GHzをカバー
- USB 3.0 Superspeed: 高速、低レイテンシ、および電力供給を1本のケーブルで実現
bladeRF 2.0 microの主な用途
- 無線通信研究: 先進的な無線技術の研究に最適
- プロトタイピング: 新しい通信システムの設計・開発に役立つ
- 教育用途: SDR技術の教育やトレーニングに使用
RFパフォーマンス
- 周波数範囲: 47 MHz ~ 6 GHz
- 2×2 MIMO, 61.44 MHzのサンプリングレート
- 56 MHzのフィルターバンド幅 (IBW)
- 自動ゲイン制御 (AGC)
- IQおよびDCオフセットの自動補正
USB 3.0 SuperSpeed サポート
- 200 MHz ARM926EJ-S processor
- USB 3.0によるバスパワー電源供給
- 自動切り替え機能付き外部電源 (5V DC)
製品の種類
bladeRF 2.0 microには、以下の2つのモデルがあります (2024年8月現在) 。
- xA4: 49KLE (Kilo Logic Elements) Cyclone V FPGA搭載の基本モデル
- xA9: 301KLE(Kilo Logic Elements) Cyclone V FPGA搭載の上位モデル
KLE (Kilo Logic Elements) とは
FPGAの規模や処理能力を示す単位で、1KLEは約1000個のロジックエレメントに相当します。ロジックエレメントは、FPGAの基本的な構成要素であり、論理回路やアルゴリズムの実装に使用されます。
Block Diagram
FPGAで実現するデジタル回路やアルゴリズムの複雑さと必要なリソース (ロジックエレメント、メモリ、DSPブロックなど) は、アプリケーションによって大きく異なります。そのため、FPGAの選択は開発するアプリケーションの要件に依存します。
- xA4モデル (49KLE): 比較的軽量で基本的な信号処理や無線通信プロトコルの実装に適しています。
- xA9モデル (301KLE): より複雑なデジタル信号処理アルゴリズムや、高度な無線通信システム、複数の機能を同時に実装する場合に適しています。
xA9モデルは、xA4モデルの約6倍の処理能力をもっています。将来的な拡張性を考慮する場合、余裕を持ってxA9モデルを選択することも一案です。
bladeRF 2.0 micro xA4 [SKU: BRFM-XA4]
49KLEの Altera Cyclone V FPGAを搭載し、約32KLEがユーザーにプログラム可能。コンパクトな設計で、高性能かつモバイル用途に最適。
- 付属品: USB 3.0 SSケーブル、RFシールドキャップ
- オプション: Micro Enclosure、BT-100 Bias-tee Power Amplifier (TX)、BT-200 Bias-tee Low Noise Amplifier (RX)
- 用途例: 基本的なSDRアプリケーション、簡易なスペクトラム分析器など
bladeRF 2.0 micro xA9 [SKU: BRFM-XA9]
xA4モデルと同様の周波数範囲およびサンプリングレートに加え、301KLEのCyclone V FPGAを搭載し、約292KLEがユーザーにプログラム可能。
特にハードウェアアクセラレータやHDL信号処理チェーンを必要とする高度な信号処理用途に最適。
- 付属品: USB 3.0 SSケーブル、RFシールドキャップ
- オプション: Micro Enclosure、BT-100 Bias-tee Power Amplifier (TX)、BT-200 Bias-tee Low Noise Amplifier (RX)
- 用途例: FFTs、Turbo Decoders、高速デジタルダウンコンバージョン、リアルタイム信号解析など
bladeRF 2.0 microは、幅広い用途に対応する柔軟性と高性能を兼ね備えたSDRデバイスです。無線通信システムの開発や教育に最適なこの製品を、ぜひお試しください。
■商品の詳細、お問い合わせはこちら nuand bladeRF 2.0 micro | ソフトウェア無線 2×2 MIMO |