医薬関連の研究に携わるお客様より、ご予算200万円でバイオインフォマティクス解析のためのワークステーションを検討したいとのご相談をいただきました。
ご連絡いただいた時点では使用するソフトウェア等は定まっておらず、RNA-Seq解析・シングルセルRNA-Seq解析・メタゲノム解析・ショットガンメタゲノム解析など、一通りの解析で利用できる構成をご希望いただいています。
また、導入後にパーツ増設や換装などのアップグレードを行う可能性があるため、導入するマシンはCPUなど後々の増設や拡張が難しいパーツの性能を重視した構成を検討したいという条件もいただいています。
これらの情報を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。
拡張性を考慮しつつ、アップグレードが難しいパーツであるCPUのスペックを重視した構成です。
CPU | Intel Xeon Gold 6430 (2.10GHz 32コア) x2 |
メモリ | 256GB REG ECC |
ストレージ | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 |
ビデオ | NVIDIA T400 4GB |
ネットワーク | on board (10GBase-T x2) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1500W |
OS | Ubuntu 22.04 |
様々な解析手法で活躍できるCPU性能とメモリ容量
CPUのコスト配分を多めに割り当てたデュアルCPU構成です。
CPUは第4世代Xeon Scalableシリーズの32コアモデル Xeon Gold 6430 x2基を選択しています。
メモリ容量は32GBx8枚で256GB、ストレージはシステムディスクとして2TB SSD M.2 NVMe Gen4を搭載しています。
GPUはご予算とのバランスを考慮して、NVIDIA T400 4GB (ワークステーション向けビデオカードのエントリーモデル) を選択しています。
合計64のCPUコア数と256GB (増設時:最大512GB) のメモリ容量によって、様々な解析手法で幅広い活用が期待できる構成です。
予算内で拡張性を重視した構成
導入後のパーツ増設やアップグレードを前提として、メモリ容量やビデオカードなどの拡張性を持たせています。
メモリ用の空きスロットは8スロット分あるため、32GBメモリモジュール x8枚を追加することで、合計512GBまで容量を拡張できます。
ストレージは、初期状態ではシステムディスクのみを搭載しており、データ保存用のHDD/SSDは搭載していませんが、こちらも増設が可能です。
その他、電源容量には余裕を持たせていますので、ビデオカードのアップグレードにも対応できます。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
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