事例No.PC-10461をご覧のお客様より、第一原理計算と機械学習用に最適なワークステーション構成のご相談をいただきました。
ご予算は75万円程度で、「WIEN2k version23.2」と「FPLO 14.0」のソフトウェアをご利用予定です。
また、CPUの並列計算性能が重要であるため、最低でも32~40スレッド程度のCPUをご希望いただいています。
メモリはCPUに合わせて、1コアあたり4GB以上の割当てという条件です。
お客様より頂戴した情報を踏まえ、弊社からは下記スペックをご提案しました。
CPU | AMD Ryzen9 7950X (4.50GHz 16コア) |
メモリ | 128GB |
ストレージ | 2TB SSD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA RTX A4500 20GB |
ネットワーク | on board(2.5G x1 10/100/1000Base-T x1) Wi-Fi x1 |
筐体+電源 | ミドルタワー型筐体 + 1000W |
OS | なし |
ご予算内で並列計算性能を重視したCPUの選定
PC-10461の構成をベースに、一部のパーツをご予算に合わせて変更した構成です。
CPUは事例No.PC-10461と同様に、Ryzen 7000シリーズの最上位モデルであるRyzen9 7950Xを搭載しています。Ryzen9 7950X は16コア・32スレッドを搭載しており、高い並列計算性能が期待できます。
また、事例No.PC-10461からの変更点として、メモリ容量とビデオカードが挙げられます。
メモリ容量はお客様のご希望に合わせて、1スレッドあたり4GB x 32スレッドで128GBを搭載しています。
その他、機械学習での利用を考慮して、ビデオカードをワークステーション向けミドルスペックモデルであるNVIDIA RTX A4500 20GBに変更しています。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
キーワード・WIEN2kとは WIEN2kは、ウィーン工科大学 材料科学研究所の教授が開発した (L) APW+lo法によるバンド構造計算のプログラム。C-Shellスクリプトを介して相互にリンクされている数多くの独立したFortran90プログラムで構成されている。相対論効果を含んだ全電子スキームであり、多くの機能を備えている。webUIからの操作も可能。 ・FPLOとは FPLOは、局在基底・全電子計算法に基づく第一原理計算のためのパッケージ。基底関数を小型化しつつ精度を重視したことで、最大 300 個の原子の基本セルに対する高精度のフルポテンシャル計算がシングル CPU マシンで実行可能。 |
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