Intelが長年にわたって開発を進めてきたステレオカメラ技術と知識の集大成であるRealSenseデプスカメラシリーズに、新たなモデル「D455f」が加わりました。この新型モデルは、RealSense D455に750nmの近赤外線フィルタが組み込まれています。
ユニポスは、研究開発者向けの海外製品の調達とコンサルテーションを提供しており、これまでに多数のRealSenseシリーズを取り扱ってきました。今回、新たにラインナップに加わったRealSense D455fも取り扱いを開始いたします。
最先端のデプスカメラ技術を活用し、研究や開発を一歩進めたい方は、ぜひお気軽にユニポスへお問い合わせください。
Intel RealSense WEBサイト
※D455fは現在ご予約承り中です。入荷情報はおってご案内いたします。
※D455fが入荷いたしました。ただいま即納です！(2023年9月1日追記)
Intel RealSense Depth Camera D455f
Intel RealSenseに新たなラインアップとして加わったD455fです。この新型モデルはステレオビジョン技術を活用し、奥行きの計算を行います。既存モデルD455が持つ特長に加え、新たにIRパスフィルタが導入されています。
IRパスフィルタは、陽射しや反射光によって引き起こされる深度データの欠損を軽減する役割を果たします。これにより、光の反射やまぶしさが原因となる深度ノイズの削減が可能となります。
デプスカメラにおける一般的な課題として、同一または類似のパターンを誤って重複検出し、結果として実際の物体の位置との誤差が発生するという現象が挙げられます。新型のD455fは、この問題の解消に大いに貢献します。
ベースとなるD455の仕様については、次の記事をご参照ください。
D455fの主な特徴
- 導入された750nm近赤外線フィルタにより、深度データの精度が向上※
- 明るい場所や反射の影響を抑え、室内外のどちらでも効果的に使用可能
- 慣性計測装置(IMU)を搭載し、優れた動きの追跡能力を発揮
- 運動による深度データのずれを補正し、ドローンや自律走行ロボットでも高精度なデータ取得が可能
- 既存のD455モデルをベースに設計 (形状/仕様は同一、ただし奥行きが0.8mm増)
※IRパスフィルタとは
CLAREX NIR-75N近赤外線フィルタをカバーガラスに貼り付けて作られたものです。このフィルタは近赤外線を透過させつつ、可視光は吸収します。これにより、光の品質が保たれ、デバイスのパフォーマンスが向上します。
※フィルタの効果検証は次の記事をご参照ください(検証機はD435です)。
主な仕様
- Intel RealSense Vision Processor D4搭載
- 最大 1280 x 720 のステレオ深度解像度と最大1280ｘ800 RGB解像度
- 6自由度(6DoF)のIMU(慣性計測装置)を搭載
- 最大90 fpsの深度ストリーミングを可能とするデュアルグローバルシャッターセンサ
- 最大90 fpsのRGBストリーミングを可能とするRGBグローバルシャッターセンサ
- 視野角は広範で、90°以上をカバー
- 撮影距離は0.4mから6m以上
D455f/D455の比較
D455fとD455の違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | D455f NEW! | D455 |
|---|---|---|
| Depth Filter | IR-pass | All-pass |
| Dimensions | 124 mm × 29 mm × 26.8 mm | 124 mm × 29 mm × 26 mm |
| Ambient light spectrum | 赤外光のみ | 可視光と赤外光の両方 |
| Repetitive pattern | 深度マップの飽和を緩和 | 誤った深度値を引き起こす可能性がある |
| Specular reflections | 飽和を緩和 | 画像の飽和を引き起こす可能性がある |
| L/R images | 周囲の赤外線強度により制限 | あらゆる照明条件で使用可能 |
弊社ではインテル社のRealSense D455f の他にも多種多様な3Dカメラも取り扱っております。ニーズに合わせた最適な提案をさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
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Intel RealSense Depth Camera (D455/D455f/D457) | RealSenseデプスカメラ 3D映像作成や深度マッピングに適した高精度デプスカメラ
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