ユニポスWEBサイトに、交通事故状況の環境構築ソフトウェア 「Virtual CRASH」 のページを追加しました。
Virtual CRASH は、車両衝突事故、歩行者事故、自転車事故、オートバイ事故等、様々な事故を対象とし、その事故状況をコンピュータ上で再構築するためのソフトウェアです。
CGでの事故現場の環境構築から車両ダイナミクスや衝突のシミュレーション、静止画やアニメーションでの視覚資料出力までをこちらのソフトウェア1本で実施することができます。
トータルステーションやRTK GPSの測位データ、航空写真、ポイントクラウドデータのインポートの他、Google Earth のマップデータを統合することも可能で、これらのデータによりリアルな3D環境を作成できます。また独自のパスアニメーションツールによって車両の動きを制御したり、物理エンジンと剛体ダイナミクスベースの衝突モデルでのシミュレーションによる事故状況再現も可能です。
Virtual CRASH の活用例
Virtual CRASH は、フォレンジック、保険、運航の安全管理、法律、研究開発、医学研究、教育、CGアート・アニメーション 等、様々な分野での活用が可能なソフトウェアです。
フォレンジック
Virtual CRASH には、事故再現分析を短時間で実施するために必要な機能が揃っています。法医学的証拠をシミュレーション環境に簡単に組み込むことができ、調停や裁判にも利用できる高品質な資料の作成に役立ちます。
高速道路の交通安全を守るカリフォルニア州のハイウェイ・パトロール (California Highway Patrol)や、全米で6番目に大きな保安官事務所であるテキサス州のハリス郡保安官事務所 (Harris County Sheriff’s Department)での活用実績があります。
Simulation, Animation, and Momentum Analysis Solutions for Forensics
https://www.vcrashusa.com/forensics
保険・法律
事故の責任や重大度を評価する必要がある保険や法律の専門家にとってもVirtual CRASH は理想的なツールです。エンジニアや研究者としての専門的な知識を必要とすることなく、シミュレーションを実施することができます。
韓国の大手保険会社である サムスン火災海上保険 (Samsung Fire & Marine Insurance Co, Ltd)でも使用されています。
The Ideal Tool for Insurance Professionals
https://www.vcrashusa.com/insurance
研究開発
Virtual CRASH は自動運転車の研究にも活かされています。カメラエミュレーターツールとして使用したり、あらゆる交通状況をシミュレートしたビデオを簡単に生成することも可能です。
自動運転技術を開発する米国 Motional 社 や Intel 社 の自動運転事業部門である Mobileye でも Virtual CRASH を使用しています。
Use the Virtual CRASH platform for your R&D
https://www.vcrashusa.com/research
教育
物理学を学ぶためのツールとして、Virtual CRASH の機能を活用することができます。
例えば3D物理シミュレータとして斜方投射をリアルタイムに再現したり、運動学、衝突物理学に関する課題をシミュレートすることができます。
Bring Virtual CRASH into the Classroom
https://www.vcrashusa.com/education
Virtual CRASH 使用方法 – 作業ステップ
※ 最新版のVirtual CRASH 5をベースとした紹介です。一部機能は 3 や 4、Public Safety では使用できませんのでご注意ください
■ Step 1 : Create the environment
ポイントクラウドやトータルステーションの測定データによって、 もしくは独自の3Dモデリングツールを使用してサーフェスを構築します。またCADツールを用いて重要な詳細を付け加えるなどして、事故現場の環境を構築します。
■ Step 2 : Drop in objects
ドラッグ&ドロップで車両や歩行者、その他のオブジェクトを環境に配置します。 直感的な操作でシミュレーションパラメータやパスアニメーションデータを入力したり、 またシミュレーションを容易にする Momentum Solver 機能を使用することもできます。
■ Step 3 : Execute and analyze
シミュレーションの実行、またはパスアニメーションツールを使用し、 Virtual CRASH がシナリオを実行するのを確認します。 超高速な物理演算エンジンによるリアルタイムフィードバックを用いて 作成物を簡単に調整することも可能です。 分析に役立つグラフ作成ツールとデータレポートも用意されています。
■ Step 4 : Render
シミュレーションまたはアニメーションシナリオが完成したら、 静止画像をエクスポートしたり、 アニメーションをリアルなディティールでレンダリングすることができます。
ライセンスについて
最新版は Virtual CRASH 5 (2020年9月リリース)です。
64bitアプリケーションである Virtual CRASH 5 では、メモリ制限が緩和され大きな点群データや航空写真、3Dモデルなどを取扱うことが可能です。
また Virtual CRASH 5 をベースに、数多くの機能の中から事故現場を再現した縮尺イメージやアニメーション作成用に機能を絞りこんだ Virtual CRASH Public Safety (2022年10月リリース) もございます。
報告書やプレゼンテーションに使用する資料作成が主な目的の場合にはPublic Safety を選択することで費用を抑えて導入することが可能です。
各ライセンスの主な機能比較については、以下の表をご参照ください。
※ Virtual CRASH 3 / 4 は旧バージョンではありますが、現在もご購入いただけます
Virtual CRASH について学ぶ
メーカーでは公式YouTubeチャンネルで多くの動画を公開しているほか、ドキュメンテーションやチュートリアルをまとめたコンテンツ「Virtual CRASH Academy (vCRASH Academy)」を用意しています。
是非ご覧いただき、Virtual CRASH の魅力を感じていただければと思います!
メーカー YouTubeチャンネル
vCRASH Academy
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