2022年10月にHex-Rays社の高機能な逆アセンブラIDAのバージョン 8.1 がリリースされました。
今回のマイナーアップデートでは、Lumina serverをオンプレミス環境で利用可能になりました。
Lumina serverは主要な関数のメタデータのデータベースです。
全ユーザーがデータを公開、閲覧できるクラウドベースのPublic Lumina serverと異なり、オンプレミス環境に構築可能なPrivate Lumina serverはユーザー側でデータやアクセス権限を制御できるため、プライバシーを重視するユーザーや機密保持が求められるプロジェクトにおすすめです。
IDA について
マルウェア解析やプログラムの脆弱性チェックのために用いられる逆アセンブラ兼デバッガーソフトです。x86やARMを含む多くの種類のプロセッサに対応しておりWindows, Linux, MacOS Xなど対応プラットフォームも多様です。
IDAの詳細については以下の記事をご参照ください。
新バージョン IDA 8.1について
今回のマイナーアップデートでは、以下のような新機能が追加されました。
IDA 8.1の新機能
- Private Lumina server
自社のサーバ上に専用のLumina serverを構築
外部のユーザーが閲覧できない環境で関数のメタデータを蓄積可能
※Private Lumina server はIDA ProもしくはIDA Teamsでご利用いただけます - New icons
製品アイコンがリニューアルされました - Sunsetting IDA for 32-bit binaries (IDA32)
64-bitアプリケーションの普及に伴い、32-bit版は段階的に終息となる予定 - Golang regabi support
Golangのレジスタからの呼出規約に対応
※その他のアップデート内容については下記URL をご参照ください。
IDA 8.1 – IDA updates and releases
https://www.hex-rays.com/products/ida/news/8_1/
最新版へのアップグレードについて
IDAのライセンスをお持ちの方は、メーカーページから最新バージョン(IDA 8.1)をダウンロードいただけます。サポートの期間満了前であれば、無償アップグレードの対象となります。
なお弊社では既存ライセンスのサポートの更新や追加ライセンス、エディションのアップグレードも取り扱っております。お気軽にご相談ください。
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