【ご確認ください】こちらは以下の記事の続編記事となります 【製品紹介】データサイエンスに役立つツール【Stata編】 |
前2回に渡りデータサイエンスに役立つStata(ソフトウェア)と、ハードウェア(PC)の双方をご紹介してまいりました。本記事では、「PC選定のフロー」とともに、実際にご提案した「構成事例」をご紹介します。
本事例は、オーダーメイドPCの製作サービス「テグシス」と 研究開発者向け海外製品調達・コンサルテーションサービス「ユニポス」という2種類のサービスを提供するテガラだからこそ可能な、「R&D向け海外製品の購入とその利用に最適化したカスタムPCの製作」というワンストップサービスの一例です。
目次
1.PC選定のフロー【Stata相談編】
データ分析、データ管理、図表生成などの機能を備えた統合統計ソフトStataを使用することがお決まりになりましたら、まずはじめに「環境」を整えることをお勧めします。ご利用環境によって、成果としての速さや質が異なる可能性があるためです。
Stataの利用は確定しておりますので、お客様のご要望としてもっとも最適なもの、あるいは近いものを下記項目より選択してください。
|
上で選択した項目番号[1]~[4]を、以下の「ご相談内容」の表と照らし合わせてください。項目番号直下の内容をご相談の際にお知らせいただくと、お見積もりがスムーズです。
なお、ご予算によっては、ご要求(処理能力・コストパフォーマンス・安定性と拡張性)の優先順位を確認させていただく場合がございます。
ご相談内容
[1] ライセンス選定 | [2] マシン選定 | [3] ライセンス+マシン選定 |
・ご予算 ※既存PCのスペックによっては、マシンのアップグレードや買い替えをご提案させていただく場合がございます |
・ご予算 ※所有ライセンスとご用途によっては、ライセンスの提案をさせていただく場合がございます |
・ご予算
|
[4] その他
アップグレードのご相談も承っております。
所有ライセンス、既存マシンのスペック、実現させたいこと(今現在抱えている課題)、Stata以外に使用するソフト、ご用途、ご予算をお知らせください。
※注意事項※
Stata以外にも使用するソフトウェアがありましたらお知らせください。
お客様の条件に合わせて、Stataを含むご利用予定のソフトウェアが快適に動作する環境を検討します。
お見積もりの流れ
お客様のご要望に合わせて設計・製作したカスタムPCを販売いたします。ご購入をお考えの際には、まずはお気軽にお問い合わせフォームまたはお電話にてお問い合わせ下さい。
|
2.構成事例のご紹介
お客様よりいただいた情報を元に、弊社の設計担当者がマシン構成を検討します。
お見積もりご案内の際には、マシン構成の選定におけるポイントをお伝えしております。
以下では2種類のStata向けPCの構成事例をご紹介します。
Stata BE/SEを所有、またはご検討のお客様向けの構成事例
構成の例(事例No.PC-9133A2)
CPU | Core i7-13700K (3.40GHz 8コア + 2.50GHz 8コア) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD M.2 |
ビデオ | on board (DPx1 HDMIx1) |
ネットワーク | on board (2.5GBase-T x1) Wi-Fi x1 |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 + 850W |
OS | Microsoft Windows 11 Pro 64bit |
本構成(事例No.PC-9133A2)は、Stata/SE と Stata/BE、およびStata/MP にて8コアライセンスまでを想定したスペックです。
Stata/SE と Stata/BEは並列処理をサポートしないため、CPUコア数よりも、動作クロックの高いマシンをご提案した事例となります。
選定のポイント
|
Stata/MPを所有、またはご検討のお客様向けの構成事例
構成の例(事例No.PC-9133B2)
CPU | AMD Ryzen ThreadripperPRO 5975WX (3.60GHz 32コア) |
メモリ | 128GB REG ECC |
ストレージ1 | 1TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 4TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA T400 |
ネットワーク | on board (1GbE x1 10GBase-T x1) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1000W |
OS | Microsoft Windows 11 Pro 64bit |
本構成(事例No.PC-9133B2)は「Stata/MP向け標準モデル」です。Stata/MPにて32コアライセンスを使用した統計分析の実施を想定したスペックです。事例は32コア仕様となっておりますが、CPUのコア数変更も可能です(※)。お問い合わせ時にその旨をお知らせください。
※ Stata/MPは最大64コアのCPUを用いた並列計算に対応しています。64コアのマシンまではコア数に応じて処理速度が向上することが期待されます。なお、マシン側がそれ以上の物理コア数を搭載している場合であっても、Stataに関しては並列処理に使用されません。
選定のポイント
|
Stata以外の用途でもPCを利用する場合
ソフトウェアを動かすためにはPCが必要です。専門的なソフトウェアによっては、CPUやメモリ容量だけでなく、ハイエンドなビデオカードの搭載など特定の指定があります。しかし、それらはごく一部です。多くの場合、意外にも開発元が指定する要件は最低限のざっくりとしたものです。
お客様からは、
- この使い方には、どのパーツを重視すればいいか迷っている
- 推奨環境で構成してみたけど、本当に快適に動くか不安
- 快適に動作させたいがオーバースペックで予算がもったいない
といったご相談をいただくことが多々あります。特に1台のマシンで複数のソフトウェアを利用する場合には、複数条件の兼ね合いとなりマシン性能の最適化は悩ましい問題です。
そのような複数の条件に合致したPCを探す手間を省略し、海外から調達した製品とその動作に最適なPCをセットにしてご提供できることが、テガラの強みです。
弊社では、お客様の運用方法にも着目しマシンをご提案しております。 |
■Stataの詳細、お問い合わせはこちら |