テガラの研究用・産業用カスタムPCの製作サービス「テグシス」では、お客さまにより安心して構成の検討をいただくため、事前にお使いの環境で動作するかどうかを、実際に検証した上で、ご提案させていただくこともございます。
そんな検証事例の一例をご紹介いたします。
M.2 NVMe SSD 4枚でのRAID0構成
今回はお客様より「手持ちのASRock Ultra Quad M.2 Cardを利用し、NVMeでのRAID0を実現したい」というご要望ををいただきました。
支給品(ご利用予定のPCI-Eカード : Ultra Quad M.2 Card、およびSSD)を使用し、ご依頼いただいた産業用のカスタムPCで性能がきちんと発揮できるかを、事前に検証し、出荷させていただきました。
■ この検証の元となったPC提案事例の詳細はこちら NVMe SSDx4運用拡張カード搭載想定の画像検査マシン例 |
1.検証用パーツ(支給品)について
支給品とは、お客様にご用意頂くパーツのことをいいます。PCの製作において支給いただくパーツには、事前検証や再利用の意味合いがあります。今回は前者の事前検証のための支給品で、ご利用予定の環境を再現し性能確認を行いました。支給品による事前検証は、パーツの相性問題だけでなく、性能評価、ならびにPC導入の判断材料に役立てて頂けます。
2.Intel SSD 660p x4にてRAID0のテスト
Intel SSD 660p (2.0TB) 4枚にて、RAID0を構築後、CrystalDiskMark を用いて ベンチマーク測定いたしました。
問題なく動作し、テスト結果がお客様の許容範囲であることを確認いただいたうえ、ご採用いただきました。
Intel SSD 660pは、メインのストレージ部分としてはインテルQLC NAND(64層)を採用した製品となりますが、一部にSLCキャッシュ(SLCバッファ)技術を取り入れており、性質上リード部分に若干波がありましたが、書き込み性能は良好でした。
支給品 M.2 SSD 増設ボード ASRock ULTRA QUAD M.2 CARDの仕様
インターフェース | – PCI Express 3.0 x16 |
コネクタ | – Ultra M.2 ソケット 4 個 – M Key タイプ 2242/2260/2280/22110 M.2 に対応 – 最大 Gen3 x4 (32 Gb/s) までのPCI Express モジュール – グラフィックス 12V 電源コネクタ 1 個 |
サイズ | – W:243.84 x H:111.76 mm |
その他の特徴 | – Intel社のVROCテクノロジーに対応 – Intel社の最新の NVMe M.2 SSD に完全対応 – M Key タイプ 2242/2260/2280/22110 M.2 PCI Express モジュール Gen3 x4 32Gb/s に対応 |
ASRock ULTRA QUAD M.2 CARDの製品詳細
https://www.asrock.com/mb/spec/product.jp.asp?Model=ULTRA QUAD M.2 CARD
支給品 インテル SSD 660p シリーズの仕様:
容量 | – 2.048 TB |
フォームファクター | – M.2 22x80mm |
インターフェース | – PCIe3.0x4, NVMe |
リソグラフィーの種類 | – 3D2 QLC* |
Intel SSD 660pシリーズの製品詳細
https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/series/149409/intel-ssd-660p-series.html
テグシス製品のご利用に際しまして、ご要望に応じた検証・フィードバックをさせていただいておりますので、お気兼ねなくご相談ください。
この記事を書いた人 : 技術部 國分 この記事を書いた日 : 2020.8.17 |