研究開発者向け海外製品調達サービス「ユニポス」の人気製品である、Pythonスクリプトの難読化ツール「PyArmor」の最新版、Version 9 がリリースされました(2024年10月)。
新バージョンリリースに伴い、以下のような 変更点がありましたので、お知らせします。
目次
【製品紹介】PyArmor とは
Pythonスクリプトを難読化し保護するためのコマンドラインツール。PyArmorによって難読化されたPythonスクリプトは、通常のPythonスクリプトと同様に実行することが可能です。
主な用途
- 知的財産の保護やセキュリティ
- ソフトウェア製品の知的財産保護や違法ダウンロード防止
- 工業プロセスの制御に使用されるPythonスクリプトの保護
- 機械学習モデルやアルゴリズムの保護
- 多様なデバイスに組み込まれたPythonスクリプトを保護
- 研究室や大学で開発されたPythonスクリプトや研究コードの保護
PyArmor Version 9 主な変更点
ライセンスごとの「Maximum build devices」の設定
Version 9 より、PyArmorをインストールできるデバイスの最大数が設けられるようになりました。各dockerの実行は1つの新しいbuild devicesとして扱われます。
Basic | Pro | Group | CI |
---|---|---|---|
100 | 100 | 200 | 0 |
なお 後述の PyArmor CI は CI/CDパイプラインでのみ動作するため、Maximum build devices は 0 となっています。
新ライセンス PyArmor CI のリリース
PyArmor を CI/CD パイプラインで利用するためのライセンス形態「PyArmor CI」 が新設されました。
Version 9 以降は、CI/CD パイプラインでPyArmor を利用する場合は PyArmor Basic または PyArmor CI をご利用いただく必要があります (※1)。
PyArmor Basic では、 RFT Mode (Pythonスクリプトの function/class/method/variable のリネーム) や BCC Mode (スクリプト内のPython関数をc関数に変換し、直接機械語命令へとコンパイル)が利用できないため、PyArmor を CI/CD パイプラインで利用しつつ、これらの機能も必要な場合には PyArmor CI が選択肢となります。
なお PyArmor Basic / Pro / Group は永久ライセンスですが、PyArmor CI につきましては年間ライセンスとなりますのでご留意ください。
※1 : 例外について
2024年10月29日現在の PyArmor 9.0 Doucumentation には以下の記載がございます。
「Pyarmor Pro ライセンスは、月毎に100回の少量の実行の場合には CI/CD パイプラインで引き続き使用できます」
Pyarmor Pro License still could be used in CI/CD pipeline for low volume (100 runs per month)
新しいライセンスラインアップでの仕様比較表
上記を踏まえた、最新の各ライセンス仕様比較表は以下となります。ご利用規模や用途に応じて、最適なライセンスをお選びください。
※ユニポスではPyArmor を商用で利用可能な「Basic」「Pro」「Group」「CI」ライセンスを取り扱っております
Feature | Basic | Pro | Group | CI |
---|---|---|---|---|
Big Script / Mix String | Yes | Yes | Yes | Yes |
BCC / RFT / FLY mode | – | Yes | Yes | Yes |
Offline build | – | – | Yes | – |
Maximum build devices | 100 | 100 | 200 | 0 |
Unlimited local dockers | – | – | Yes | – |
Work in CI/CD pipeline | Yes | – | – | Yes |
- Big Script: 大きなファイルサイズのスクリプトの難読化
- Mix Str: スクリプト内の文字列定数の難読化機能
- Offline build : インターネットへの接続をすることなく難読化が可能 (オフラインでの難読化)
- Unlimited local dockers : ローカルマシンでの無制限のDockerコンテナの実行。オフラインまたはプライベートネットワークでも実行可能
PyArmor Version 8 からのアップグレードについて
Version 8.x の PyArmor ライセンスをお持ちのユーザー様は、無償で 9.x へのアップグレードが可能です (2024年10月現時点のメーカーアナウンス)。
ただし PyArmor Proを これまでCI/CDパイプラインで利用されていた場合、同等の機能を継続してCI/CDパイプラインで利用するには、前述のとおり PyArmor CI にアップグレードする必要がございます (PyArmor Pro Version 8.x を継続してご利用の際は、引き続きCI/CDパイプラインでご利用いただけます)。
また PyArmor Group を Version 9.x にアップグレードする場合には、オフラインデバイスごとにデバイスregfileを再度生成する必要がありますのでご注意ください。
アップグレードに関する詳細についてはは、以下のメーカードキュメントをご参照ください (Using Pyarmor License : What need to do after upgrading Pyarmor の項)。
ユニポスは PyArmor のメーカー認定リセラーです。PyArmor ライセンスのご購入をご検討の際は、是非 海外製品調達サービス ユニポス へお気軽にお問い合わせください!
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