創薬関連の業務に携わるお客様より、WES (全エクソームシーケンス) やロングリードのシーケンス解析のためのPC導入をご相談いただきました。NGS解析以外ではDeepLearningでの利用も想定されています。
ご予算は150万円で、100V電源の居室でオンプレミスでの使用という条件です。ハードウェア面では、将来のビデオカード・メモリ増設の可能性があり、ソフトウェア面ではCUDAToolkitのプリインストールをご希望いただきました。オプションとして、現地設置サポートの希望もうかがっています。
これらの条件を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。
CPU | AMD Ryzen Threadripper 7960X (4.20GHz 24コア) |
メモリ | 128GB REG ECC (32GBx4枚) |
ストレージ1 | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 |
ストレージ2 | 8TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA Geforce RTX4090 24GB |
ネットワーク | on board (2.5GBase-T x1) Wi-Fi x1 |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1200W |
OS | Ubuntu 22.04 |
その他 | CUDA Toolkit 11 プリインストール ※参考価格は「あんしん+3年保証の無料付与」と現地設置作業(有償)を含めた価格です。 |
ご使用目的とご予算に合わせた構成
GPUを用いた解析処理を想定して、性能とコストの両面でメリットのある「GeForce RTX4090 24GB」を採用しました。
CPUは、ご予算の範囲内で選択できる製品の中でも特にコア数が多い「Ryzen Threadripper 7960X 24コア」を選択しています。
将来的なスペック増強に対する注意点
100V電源環境では、消費電力の関係から2枚目のGPU (RTX4090) の搭載が難しいため、GPU増設を考慮しない構成にてご提案しています。
200V環境でのご利用や、別GPUの利用を想定される場合にはご相談ください。
メモリに関しては、4つ存在するメモリスロットを全て使用しており、空きスロットがございません。そのため,メモリ容量を増やす場合は初期搭載の32GBメモリモジュールを取り外し、より容量の大きいモジュールに交換する方法での対応を想定しています。
なお、本件では初期状態でのスペックや設置環境などの条件を優先したご案内としておりますが、拡張性を重視したご相談も承っています。
様々なサポートのご提案
「若手研究支援キャンペーン」の対象でしたので、キャンペーン特典としてあんしん+3年保証 (標準1年保証) を無料で付与した内容でご提案しました。
キャンペーン特典は、以下のA・Bいずれかをご選択いただけます。
特典A | 研究開発向けのオーダーメイドPCや各種関連サービスを5%割引 |
特典B | PCの延長保証を3年分無料で付与 (標準保証期間:1年) |
また、お客様のご要望にあわせて、現地設置サポートを含めた内容でご提案しました。現地への搬入・設置のご要望は、是非お気軽にご相談ください。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・WES (Whole Exome Sequencing) とは ゲノムのエクソンと呼ばれるタンパク質翻訳領域を対象に、シーケンス解析を行う技術。このタンパク質翻訳領域に遺伝子疾患の原因となる変異が、多く存在することが知られている。WGS(全ゲノムシーケンス)と比較して、解析対象の範囲が狭い分、コストや解析時間を削減できる。 |
■ このPC事例に関する詳細、お問い合わせはこちら ※事例の名称またはご希望の条件などをご記入ください。 |