ロボットマニュピレーションの研究に携わるお客様より、協働ロボット「xArm」をカスタムして利用するためのPCをご相談いただきました。2セット分のxArmを接続・制御するために最適なPCの構成と、制御に必要なソフトウェアのプリインストールをご希望です。また、xArmの接続に関しては、有線LANと無線LANの両方に対応できることが条件です。
お客様からのご要望に合わせ、弊社からは下記の構成をご提案しました。
CPU | Core i9-14900KF (3.20GHz 8コア)+(2.40GHz 16コア) |
メモリ | 64GB (32GBx2枚) |
ストレージ | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 |
ビデオ | NVIDIA Geforce RTX4090 24GB |
ネットワーク | on board (2.5GBase-T x1) Wi-Fi x1 |
筐体+電源 | ミドルタワー型筐体 + 1000W |
OS | Ubuntu 22.04 |
その他 | 追加有線LANカード 27型ワイド WQHD 液晶ディスプレイ Pythonベースの各SDK + ライブラリ |
ご使用デバイスに合わせたカスタマイズ
xArmから収集した情報を用いての機械学習を想定し、GPUには「NVIDIA Geforce RTX 4090」を採用しています。RTX 4090は現在販売されているビデオカードの中でも単純な処理性能は最高クラスの製品ですので、機械学習における高いパフォーマンスが期待できます。
有線LANと無線LANは、2セット分のxArmを接続するための環境が必要となります。有線用のLANポートはマザーボード標準の1ポートに加えて、LANカードを増設することにより合計2ポートを実現しています。無線LANはマザーボードの標準機能を利用する想定です。
お客様のご要望に応えるセットアップ
制御に必要なソフトウェアのプリインストールをご希望いただきましたので、xArmと周辺のデバイスを制御・開発するための、Pythonベースの各SDK (Software Development Kit) とライブラリのインストールを含めた内容でご提案しました。
また、本構成のOSと各種ライブラリとの互換性を検討し、お客様とご相談したうえでUbuntu 22.04を採用しております。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・xArmとは 製品の生産性や品質の向上のために開発されたUFactory社製の産業用ロボットアーム。専用アプリケーション xArm Studioによりコーディングなどの必要なく簡単に動作させることができるほか、Python、 ROS、 C++に対応した xArm SDKも提供されている。 |
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