ユニポスWEBサイトに、持続可能性評価のための包括的なデータベース「openLCA Nexus Database」 のページを追加しました。
ドイツの持続可能性コンサルティングおよびソフトウェア会社である GreenDelta 社が提供する openLCA Nexus Database は、製品やサービスのライフサイクル評価(LCA)を効率的に実施するために設計されており、 研究者や企業が環境影響を正確に分析し、持続可能な意思決定を行う支援をします。
最新の科学的知見に基づき、多岐にわたる業界データを網羅しています。 ユーザーは、豊富なデータセットを活用して、製品の環境負荷を定量的に評価し、環境改善のための戦略を立てることが可能です。
なお Nexus Database は、同じくGreenDelta 社が開発する ライフサイクルアセスメントソフトウェア「openLCA」とシームレスに統合されており、使いやすさと高い精度を両立しています。 持続可能な未来を築くための強力なツールとして、多くの研究者や企業に利用されています。
openLCA Nexus Database の主な用途
- ライフサイクル評価(LCA)
- 持続可能性分析
- 環境影響評価
- データマネジメント
- 環境改善戦略策定
活用に適した分野の例
製造業、エネルギー、建設、農業、交通、消費財、環境政策、エコデザイン、リサイクル、持続可能なサプライチェーン管理などの分野で活用されています。 また、精密な環境影響評価を通じて持続可能な意思決定を支援し、環境負荷の低減に役立ちます。
取り扱いデータベースの一例
openLCA Nexus では無償・有償 合わせて 30万件以上のデータセットが提供されており、ユニポスでは有償のデータベースをお取り扱いしております。
データベース一覧は以下のメーカーWEBページをご確認ください
openLCA Nexus: The source for LCA data sets
https://nexus.openlca.org/databases
ecoinvent
スイスのチューリッヒに本部を置く非営利団体 ecoinvent の提供する世界中の持続可能性アセスメントに利用可能な高品質のデータ。
各データセットは単位プロセスとして、また集約されたシステムプロセスとして提供されています。
世界の5,000以上の組織で利用されている、世界で最も有名なLCAデータベースの一つです。
データベースの詳細については、ecoinvent のWEBサイトもご参照ください。
IDEA (Inventory Database for Environmental Analysis)
産業技術総合研究所(AIST)と産業環境管理協会(JEMAI)によって開発・維持されている統計データとプロセスデータのハイブリッド型インベントリデータベース。
非製造業(農林水産業、鉱業、建設・土木業)、製造業(食品・飲料、繊維、化学工業、窯業・建材、金属・機械)、電力・ガス・上下水道などのLCIデータセットが収録されており、日本標準商品分類の範囲に分類されるほぼすべての商品をカバーしているため、網羅性が保証されています。
PSILCA
openLCA の開発元でもある GreenDelta が開発する社会的ライフサイクルアセスメント(S-LCA)のためのデータベース。
Eoraの多地域産業連関データベースに基づき、約190カ国・約15,000の産業セクターと商品に関する包括的な一般インベントリ情報が含まれており、ライフサイクルに沿った製品の社会的影響を計算・評価し、社会的ホットスポットを検出することが可能です。
すべてのデータセットには、その出典、特定のデータポイントの年、全体的な評価スキームに関する情報が含まれています (データベースの種類によっては、生の値やデータの質に関する追加情報も提供)。
ライフサイクルアセスメントソフトウェア「openLCA」について
ドイツの持続可能性コンサルティングおよびソフトウェア会社であるGreenDelta社の開発する、オープンソース且つ無償のライフサイクルアセスメント(LCA)ソフトウェア。詳細な情報については以下のWEBサイトをご覧ください。
openLCA.org
https://www.openlca.org/
主な特徴
- 持続可能性アセスメントおよび/またはライフサイクルアセスメントにおける迅速で信頼性の高い計算
- 計算および分析結果に対する詳細な洞察(ライフサイクル全体を通して、プロセス、フロー、または影響カテゴリーごとに主なドライバーを特定し、結果を視覚化してマップ上に配置)
- 高性能なインポートおよびエクスポート機能
- ライフサイクルコストと社会的評価をライフサイクルモデルにスムーズに統合
- ユーザーフレンドリー、様々な言語でのユーザーインターフェース、高度で効率的なリポジトリとコラボレーション機能 (※2024年現在開発中)
- 継続的な改善と新機能の実装
LCA(ライフサイクルアセスメント)とは
製品やサービスの環境影響を、そのライフサイクル全体にわたって評価する手法です。原材料の採取から製造、使用、廃棄までの各段階での環境負荷を定量的に分析し、 持続可能な開発のための意思決定を支援します。
■商品の詳細、お問い合わせはこちら openLCA Nexus Database | ライフサイクルアセスメント 持続可能性評価 データベース |