【リリース情報】MAXQDA 24 | QDA(質的データ分析)ソフトウェア

MAXQDA 24 release

ドイツVERBI社の開発する質的データ分析支援(QDA)ソフトウェアの最新バージョン「MAXQDA 24」 がリリースされました。

今回のリリースにより、データの効率的な整理と分析がより簡単かつ直感的に行う事ができるようになりました。またユーザーにとって、より分かりやすいソリューションとなるようラインアップも2つに統合。適切なツール選択が容易になりました。

本記事はIntroducing MAXQDA 24を参照しています
https://www.maxqda.com/new-maxqda-24

※ユニポスはVERBI社認定の国内正規販売代理店として、これまでに全国の教育機関、公的機関、企業等への多数の導入実績を有しています。「MAXQDA」はユニポスを代表するロングセラー商品です。

MAXQDA とは?

MAXQDA24

1989年のリリース以来、MAXQDAは看護学、社会学、心理学、医学、教育学、犯罪学、法学、言語学、市場調査など、広範な分野で広く導入・活用され、QDAソフトの代名詞的存在となっています。

※MAXQDAはWindowsとMac OSの両方に対応しています。機能面でもWindows/Mac OSとも同等で、作成したファイルも互換性があります。

MAXQDAの主な用途

MAXQDAは多機能かつ高性能でありながら、使いやすさにおいても高い評価を受けています。テキスト、画像、オーディオ/ビデオファイル、WEBサイト、ツイート、フォーカスグループディスカッション(FGD)、およびアンケート回答など、数値化しにくいあらゆる種類のデータを収集、整理し、最適な分析に役立てることができます。

  • アンケート分析
    回答からテーマや傾向を抽出し、クロスタブレーションを通じて異なる質問や回答グループの関係を分析。
  • インタビューのテープ起こし
    テキストデータから異なるテーマを同定し、各発言者がどのテーマに貢献したかの理解に役立てる
  • 文書分析
    大量の文書からキーワードやトピックを抽出し、意味ネットワークを作成して文書群を可視化。
  • フィードバック分析
    インタビューやアンケートから得たデータを分析して参加者の意見や感情を理解、改善点を特定する。
  • 品質管理の向上
    製品レビューを分析し強みや改善が必要な点を把握し、ユーザーフィードバックに基づいて製品戦略や方針の意思決定を行う

 

MAXQDA 24 の重要な変更点

ラインアップの変更

MAXQDA の製品ラインアップは 2つ (MAXQDA / MAXQDA Analytics Pro) になりました。

機能 MAXQDA MAXQDA Analytics Pro
質的および混合法によるデータ分析
MAXDictioによる定量的テキスト分析
Statsによる統計データ分析 ×

 

モジュールについて

  • MAXDictio: テキスト・語彙・辞書ベース等に特化したモジュール 
  • Stats: MAXQDAに統計的な分析のための包括的なモジュール

※旧バージョン「MAXQDA Standard」と「MAXQDA Plus」は、自動的に MAXQDA に移行されます。

ライセンス形態の変更

永久ライセンスがなくなり、1年、3年または5年のサブスクリプションライセンスになります。すべてのライセンスは、今まで通り、Single User LicenseまたはNetwork License のいずれかを利用できます。

なお今後は、ライセンス更新時にシリアル番号が変わることがありません。ご購入時に発行された単一のシリアル番号を、ライセンス契約解約まで継続してご使用いただけます。シリアル管理が容易、かつライセンス更新手続き後もスムーズに製品をご利用いただけます。

MAXQDA ライセンスについて

 

MAXQDA 24 の主な機能・特徴

MAXQDA 24は、35以上の新機能と斬新なデザインを備えており、作業をより効果的かつ効率的に行えるようになりました。これには、研究を向上させる革新的な自動分析ツールも含まれています。

MAXQDA – The New Features of Version 24

 

AI Assist (ベータ版)

MAXQDA 24に搭載されたOpenAIのアドオンで、テキストの一節を自動要約します。

  • テープ起こし: MAXQDAアカウントからメディアをテキストに自動変換可能 (※)
  • テキストの要約: 選択したテキストの要約を作成し、メモとして保存可能
  • セグメントの要約とコードコメント: セグメントを要約し、コードコメントとして保存
  • AI Assistによる自動要約: AI Assistによる自動要約により、理解度が向上
  • 結果のカスタマイズ: 長さ、言語、フォーマットなどを調整し、カスタマイズ
  • プライバシーへの配慮: データのプライバシーに対する十分な配慮

新しい AI Assist では、各ユーザーアカウントに対して60分間の無料文字起こしを提供しています。この無料の制限付きプロンプトアドオンの他に、有料のプレミアムパッケージも用意されています。

※MAXQDA テープ起こしの自動化 (AU Assistアドオン)

オーディオまたはビデオデータを扱う場合、MAXQDA Transcriptionでメディアを自動的にテキストに変換。また話し言葉をアップロードするだけで簡単にテキスト化できます。

  • 言葉をテキスト化: 話し言葉を手軽にテキストに変換。あらゆるメディア形式に対応。
  • 多言語対応: 45以上の言語、アクセントや方言にも対応。
  • シームレスな統合: トランスクリプションと録音の切り替えがスムーズ。タイプスタンプも完備。
  • スピーカー検出とタグ付け: 各講演者に名前タグ、声や意見を個別に分離して効果的な分析。
  • GDPR対応: データは安全なサーバーに保存され、他者との共有はなし。
  • データの安全な削除: テープ起こしが完了するとメディアファイルは即座に削除。テープ起こしもダウンロード後に自動的に削除。

 

トレンドの可視化

新しいトレンド機能パックにより、文書や時間にわたるトレンドを発見できます。コード、単語、またはカテゴリの出現に関する視覚的な洞察が含まれています。各トレンドはインタラクティブで、グラフの要素を変更し、データを複数の方法でフィルタリングできます。

  • コード: 文書内のコード頻度を直感的かつインタラクティブに分析し、トピックの関連性を視覚化。
  • 単語: 政策や研究論文などのプロジェクトでの傾向分析に最適。時間の経過とともに変化するトピックやテーマを視覚化。
  • カテゴリー: MAXDictioで設定した単語グループに対するカテゴリ頻度を文書内または複数の文書間で分析。

 

新しいユーザーインターフェース

フレッシュでモダン、そしてミニマルな新デザイン。鮮やかな色彩と直感的なコントラストで、操作がスムーズかつ視覚的に強化されています。

  • スポットライト: 重要なデータとコードに焦点を当てたダークツールバー。メニューとワークスペースが分離され、使いやすいインターフェースを提供。
  • 簡単なウィンドウ管理: 4つのウィンドウレイアウトがプロジェクト概要を簡単に理解。ウィンドウの開閉はクリックで簡便。
  • 素早い起動オプションアクセス: 視認性に優れたアクションアイコンで、操作が簡単。表示アイテムはカスタマイズ可能。
  • クエリ設定へのクイックアクセス: クエリ設定へのアクセスが向上し、コード化されたセグメントに対するクエリ作成が簡単。

 

長い名前と文字が可能に

コード、コメント、パラフレーズ、ドキュメントの文字数が増えました。これにより管理や検索が容易になります。

  • コードネーム: 最大127文字(以前は63文字)のコードネームを選択可能。
  • 言い換え: 512文字(従来は256文字)までの長い言い換えが可能。
  • コメント: コード化されたセグメントに対するコメントの文字数制限が2倍。最大512文字(以前は256文字)。
  • ドキュメント名: 最大127文字(従来は63文字)が選択可能

 

※そのほかの機能詳細につきましては、MAXQDA 24のリリース情報 をご参照ください。

MAXQDA 24へのアップグレード

現在MAXQDAをご利用いただいているユーザー様は、MAXQDA 24にアップグレードするための新しいシリアル番号が自動的に発行されます。ライセンス契約開始日をご確認ください。

  • 2023年5月7日以降に購入したMAXQDA永久ライセンス: 3年ライセンスに無料でアップグレード
  • 2023年5月7日より前に取得したMAXQDA永久ライセンス: オンラインショップからアップグレード版を購入可能

期間限定となっておりますため、ぜひこの機会をお見逃しなく!