事例No.PC-9134Cをご覧のお客様より、ワークステーション導入をご相談いただきました。
用途は原子力材料の高温XAFS実験で、理論計算も併せて実施する予定があります。
具体的には、固体の電子構造計算プログラムパッケージ「WIEN2k」を使用して、内殻励起を扱う想定です。
また、WIEN2kをプリインストールしてすぐ使える状態での納入もご希望いただきました。
これらの情報を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しています。
CPU | Intel Xeon Gold 6426Y (2.50GHz 16コア) x2 |
メモリ | 128GB REG ECC |
ストレージ1 | 2TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 8TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA T400 4GB |
ネットワーク | on board (10GBase-T x2) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1000W |
OS | Ubuntu 20.04 |
その他 | WIEN2kプリインストール |
事例No.PC-9134Cをベースに、現行世代のパーツを採用した構成例です。
WIEN2kをプリインストールし、電源を入れたらすぐにWIEN2kを起動することができるターンキーシステムとしての構成をご提案しました。
PC-9134Cで採用しているIntel Xeon Gold 6326は世代が古いため、後継である第4世代Xeon ScalableシリーズのIntel Xeon Gold 6426Yを採用しました。合計32コアを搭載したデュアルCPU構成のため、WIEN2kでの高い並列性能が期待できます。
CPU以外のスペックは、PC-9134Cに合わせていますが、ご希望に応じて変更が可能です。
メインメモリについては、CPU 1コアあたり4GB程度を確保することが推奨されているため、メモリ容量は合計128GBとしています。
本構成よりコストをおさえた構成はこちらをご参照ください。
WIEN2kの詳細はこちらをご参照ください。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・WIEN2kとは WIEN2kは、ウィーン工科大学 材料科学研究所の教授が開発した (L) APW+lo法によるバンド構造計算のプログラム。C-Shellスクリプトを介して相互にリンクされている数多くの独立したFortran90プログラムで構成されている。相対論効果を含んだ全電子スキームであり、多くの機能を備えている。webUIからの操作も可能。 |
■ このPC事例に関する詳細、お問い合わせはこちら ※事例の名称またはご希望の条件などをご記入ください。 |