事例No.PC-9134Bをご覧のお客様より、ワークステーション導入をご相談いただきました。
用途は原子力材料の高温XAFS実験で、理論計算も併せて実施する予定があります。
具体的には、固体の電子構造計算プログラムパッケージ「WIEN2k」を使用して、内殻励起を扱う想定です。
また、WIEN2kをプリインストールしてすぐ使える状態での納入もご希望いただきました。
これらの情報を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しています。
CPU | Intel Xeon W5-2465X (3.10GHz 16コア) |
メモリ | 128GB REG ECC |
ストレージ1 | 2TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 8TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA T400 4GB |
ネットワーク | on board (2.5GbE x1 /10GbE x1) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1000W |
OS | Ubuntu 20.04 |
その他 | WIEN2kプリインストール |
事例No.PC-9134Bをベースに、現行世代のパーツを採用した構成例です。
WIEN2kをプリインストールし、電源を入れたらすぐにWIEN2kを起動することができるターンキーシステムとしての構成をご提案しました。
PC-9134Bで採用しているIntel Core i9 10980XEは世代が古いため、後継であるXeon W-2400シリーズのIntel Xeon W5-2465Xを採用しました。Xeon W5-2465Xは16コアの製品で、WIEN2kでの並列処理に有効です。
CPU以外の構成は、PC-9134Bの構成に合わせていますが、ご希望に応じて変更が可能です。
メインメモリについては、CPU 1コアあたり4GB程度を確保することが推奨されているため、メモリ容量は合計128GBとしています。
本構成からスペックアップした構成はこちらをご参照ください。
WIEN2kの詳細はこちらをご参照ください。
■WIEN2k プログラム作成元 WEBサイト
■研究開発者向け海外製品調達・コンサルテーションサービス ユニポス 「WIEN2k」
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・WIEN2kとは WIEN2kは、ウィーン工科大学 材料科学研究所の教授が開発した (L) APW+lo法によるバンド構造計算のプログラム。C-Shellスクリプトを介して相互にリンクされている数多くの独立したFortran90プログラムで構成されている。相対論効果を含んだ全電子スキームであり、多くの機能を備えている。webUIからの操作も可能。 |
■ このPC事例に関する詳細、お問い合わせはこちら ※事例の名称またはご希望の条件などをご記入ください。 |