ユニポスWEBサイトに、AHA 18-18 アシスティングハンドアセスメント(上肢活動評価ツール)「Kids-AHA test kit」 のページを追加しました。
スウェーデンのカロリンスカ研究所の作業療法士を中心とした研究グループによって開発された評価ツールです。 数多くの研究からその有効性と信頼性が評価されています。
※2023年10月6日-10月8日の3日間、第1回 Assisting Hand Assessment(AHA)18-18 講習会が開かれます。日本で初めて開催されるAHA18-18コースです。
※本記事は AHA-family assessments (メーカーページ) を参照しています
https://ahanetwork.se/
Assisting Hand Assessment AHA 18-18とは?
Assisting Hand Assessment AHA 18-18は、片麻痺などにより片手の機能が低下している子供を対象に、両手を協調して使う能力を評価するツールです。
18ヶ月から18歳の片側脳性麻痺や生まれつきの腕神経叢麻痺(BPP; brachial plexus palsy)を持つ子供を対象としています。 具体的には、遊びのテストとそのビデオ観察により、両手活動時に補助手をどの程度効果的に使用できているかを判定します。
主な特徴
- 0-100の量的スコアで機能レベルを測定
- 個別介入の難易度設定に活用できる
- 科学的かつ遊び形式で子どもへの負担が少ない評価方法
- 世界共通の評価指標でデータ比較・研究が可能
主な用途の例
選択式のおもちゃによる遊びのテストで、被験者もストレスなく楽しくとりくむことができます。その様子をビデオ観察し、両手の協調性や補助手の機能的使用能力を4段階で数値化し評価します。
例えば、子供の発達研究や介入結果の評価ツールとして、AHA 18-18は高い潜在性があると考えられます。
- 片麻痺児の両手使用能力の発達段階の評価
- 発達研究や介入結果の評価
- リハビリテーション等の介入前後での機能改善効果の評価
- 手術や義手装着などの治療効果判定
AHA 18-18は、国際的にも標準化された評価法のため信頼性が高く、定量結果も得られます。子供の機能的使用能力の発達過程を追跡したり、治療効果を評価する上で有用なツールといえます。
具体的な使用方法
ステップ1:
10-15分の遊びセッションによる評価です。
- 18ヶ月~5歳(Small kids AHA): テストキットのおもちゃで遊ぶ
- 6~12歳(School kids AHA): 2種類のボードゲームを利用
- 13~18歳代(Ad-AHA): ボードゲーム もしくは2つの両手活動(サンドウィッチとプレゼントタスク)
ステップ2:
録画されたビデオを見て、20項目の動作を4段階評価します。
Handfast AB社の製品
次の表をご参照いただき、製品の特徴をご確認ください。
Hand Assessment for Infants(HAI)
- 乳児の両手動作(片手個別および両手動作)を測定し評価
- 脳性麻痺児またはそのリスクがある乳児が対象
- テストは自由選択のおもちゃを用いる
- 対象: 生後3-12ヶ月の乳児
Mini-Assisting Hand Assessment (Mini-AHA)
- 健側と患側の手の協調使用能力を測定
- 片側性脳性麻痺児を対象とした機能評価
- テストは自由選択のおもちゃを用いる
- 対象: 生後8-18ヶ月の乳幼児
Assisting Hand Assessment (AHA-UP)
- 健側と患側の手の協調使用能力を測定
- 患側手指の両手指活動への効果的使用度を測定
- 片側上肢障害の程度を評価できる
- テストはAHA用ボードゲーム等の両手課題
- 対象: 生後18ヶ月の幼児~成人
Adult Assisting Hand Assessment Stroke (Ad-AHAStroke)
- 脳卒中成人の片側手指機能障害を評価
- 患側手指の両手協調作業への関与度を測定
- テストはAHA用ボードゲーム等の両手課題
- 対象: 成人
Handfast AB社の製品にご興味がございましたら、ご相談ください。なお、本製品は研究開発用途での販売をしております 。
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