ユニポスWEBサイトに、冷媒漏えい再充填シミュレーションプログラム「REFLEAK」のページを追加しました。
近年、地球温暖化係数の高い冷媒の環境への影響を考慮し、熱ポンプ・空調・冷凍システムにおいて、2種類以上の冷媒をブレンドしたゼオトロピック混合冷媒の使用が増加しています。これらの混合冷媒は、蒸発、凝縮、フラッシングのプロセスで温度と組成の変化を起こします。変化を正確に予測し、システムの効率や安全性を確保するためには、REFLEAKのような高度なシミュレーションツールが必要となります。漏えいや再充填プロセスにおける混合冷媒の組成変化をシミュレートすることで、運用や設計の最適化に役立ちます。
REFLEAK: NIST Leak/Recharge Simulation Program for Refrigerant Blendsとは?
NISTのREFLEAKは、冷媒のゼオトロピック混合液の漏えいと再充填のプロセスをシミュレートするWindowsベースのシミュレーションモデルです。等温または断熱条件下で、気相や液相の漏れおよび再充填時における混合液の組成変化を推定できる使いやすいツールとして提供されています。
このプログラムは、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が公開する冷媒および熱流体の熱物性データベースREFPROP(Version 10.0)を利用しています。蒸留、冷凍、洗浄などの産業プロセスにおけるゼオトロピック混合液の組成変化を高精度に予測できるため、業界での利用が期待されています。
漏えい・再充填シミュレーションプログラムの構成
- 前処理部: 必要なデータを入力
- 計算部: 漏えい・再充填プロセスをシミュレーション
- 後処理部: 計算結果を表示し、データやグラフを印刷・保存
主な機能
- プロセス選択: 「リークのみ」と「リーク/再充電」
- 温度選択: 「定温リーク」と「断熱リーク」
- 状態選択: 「気相の漏れ」または「液相の漏れ」
- 71種類の冷媒および最大10成分の混合物、さらに103の既定混合物からの選択
- 初期条件の設定や最大10回の再充電オプション
- 表示・印刷: リークのデータをグラフィックで表示、出力は保存・印刷可能
- その他: ヘルプメニューとユーザーガイド付属
データベース名称
NIST Leak/Recharge Simulation Program for Refrigerant Blends (REFLEAK)
NIST Standard Reference Database 73
REFLEAKは Version 6です(2023年9月)。
アップグレードのご相談も承っております。
なお、最新の情報は、以下のメーカーページをご参照ください。
REFLEAKの主な用途
- 冷凍機器の寿命予測
- 最適な冷媒組成の検討
- 再充填頻度の設定
- 漏えい検知システムの評価
- 保守計画の策定 など
研究関連キーワード
※本製品に限らず、ご希望のNIST製品名や製品URLをお知らせください。お調べしご案内いたします。
■商品の詳細、お問い合わせはこちら NIST Leak/Recharge Simulation Program for Refrigerant Blends (REFLEAK) |冷媒漏えい再充填シミュレーションプログラム |