事例No.PC- 11075をご覧になったお客様より、ビッグデータ処理を行うためのマシンをご相談いただきました。
用途としては、ビッグデータ処理やMCMC処理、Pythonによる画像処理・自然言語処理 (PyTorch、Tensorflow) などを想定されています。
スペックに関する要件として、200Vの電源環境を前提とした構成でも構わないので、NVIDIA RTX6000 Adaを4枚搭載したいとのご相談も頂戴しました。
具体的なスペックのご希望は以下の通りです。
・GPU:NVIDIA RTX6000 Ada x4枚 |
ご連絡いただいた条件を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。
CPU | Intel Xeon Silver 4410 (2.00GHz 12コア) x2 |
メモリ | 256GB REG ECC |
ストレージ | 960GB SSD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA RTX6000 Ada 48GB x2 (合計4枚まで増設可能) |
ネットワーク | on board (10GBase-T x2) |
筐体+電源 | フルタワー型筐体 + リダンダント電源1800W |
OS | Ubuntu 22.04 |
お客様ご希望の条件に沿った構成をご提案しました。
NVIDIA RTX6000 Adaはワークステーション向けビデオカードとしては高額な製品のため、RTX6000 Adaを4枚搭載した場合、ご予算を大幅にオーバーしてしまいます。
そのため、ご希望のご予算範囲内にて搭載できる2枚のみを搭載した構成としています。
構成自体は最大4枚のNVIDIA RTX6000 Adaを搭載可能となるように選定しておりますので、今後のアップグレードにてRTX6000 Adaを増設することも可能です。
なお、RTX6000 Adaを4枚搭載した場合、GPUだけでもTDPが1200Wを超えてしまいます。
そのため、本構成は200V環境での運用を前提としております。
CPUに関しては、ご予算の範囲内で最もコア数が多くなるよう、第4世代Xeon Scalableシリーズ Intel Xeon Silver 4410を搭載した2CPU構成を選定しています。
メモリに関しては、CUDAを利用される場合、メモリ搭載量がVRAMの実装量を下回ることは好ましくありません。これは、処理のためVRAMにデータを転送する際、メモリをいったん経由して行われるためです。
そのため、今後RTX6000 Ada 48GBを4枚(合計VRAM:192GB)搭載することを考慮して、メモリ搭載量は256GBとしています。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・MCMC法とは MCMC (Markov Chain Monte Carlo) 法は、確率分布からサンプルを生成する統計的手法。MCMCは複雑な確率分布を扱うことができ、ベイズ統計や統計物理学など多くの分野で応用される。具体的なアルゴリズムには、メトロポリス法、ハミルトニアン・モンテカルロ法、ギブスサンプリングなどがある。
・Pythonとは
・RTX 6000 Adaとは
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