事例No.PC-8278をご覧になったお客様より、電磁場解析用のワークステーションの導入についてご相談いただきました。
電磁場解析ソフトであるAnsys Lumerical FDTDを中心に、Rsoft FullWave、 MATLABを使用するマシンとしての導入予定です。
より具体的には、Ansys Lumerical FDTDでは32コアのライセンスを使用予定で、Rsoft FullWAVEは使用上限が20コアのため、導入するマシンのCPUのコア数としては32コア程度を想定されています。
また、現在使用しているマシンでは、Ansys Lumerical FDTDのGUI動作が非常に重く感じるというお悩みも伺っています。
その他、Pytorchを用いたDeepLearningへの利用も検討しており、NVDIA Geforce RTX3090程度のGPUが搭載された構成もご希望いただきました。
お客様が想定されている条件は以下の通りです。
・CPU:32コア程度 |
ご連絡いただいた条件に合わせて、以下の構成をご提案しました。
CPU | Intel Xeon Gold 6426Y (2.50GHz 16コア) x2 |
メモリ | 1TB REG ECC |
ストレージ | 2TB SSD M.2 PCIe Gen 4.0 |
ビデオ | NVIDIA RTX A6000 48GB (合計2枚まで増設可能) |
ネットワーク | on board (10GBase-T x2) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1600W |
OS | Microsoft Windows 11 Professional 64bit |
最新の第4世代Xeon Scalableシリーズ Intel Xeon Gold 6426Y搭載の2CPU構成です。合計32コアとなる構成はXeon W-3400シリーズの1ソケット構成でも実現可能ですが、ご利用予定の電磁場解析にはメモリ帯域の幅も重要となります。そのため、メモリバスの面で優位な2ソケット構成としています。
メモリは2TB搭載した場合、ご予算をオーバーしてしまいます。そのため、ご予算に収まる容量である1TBとしています。
ビデオカードは、Geforce RTX3090程度のGPUをご希望いただきましたが、Ansys社製品はGeForceシリーズをサポートしておりません。そのため、ワークステーション向けハイエンドビデオカードであるNVIDIA RTX A6000を選択しています。
NVIDIA RTX A6000はGeforce RTX3090と同型のチップ GA102を搭載したビデオカードで、ワークステーション向けビデオカードラインナップでのRTX3090にあたる製品となります。また、10752基のCUDAコア、336基のTensorコア、48GBのGDDR6 VRAMを備えているため、DeepLearningへの活用も期待できます。
なお、この構成にはNVIDIA RTX A6000 x1枚を増設可能です。電源容量に関しても、GPU増設後を考慮して選択しています。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・Lumerical FDTDとは
・FullWAVEとは
・DeepLearningとは
・Pythonとは
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