産業系のシステム構築を検討のお客様より、映像に関わる機器の制御や通信・データ処理を行うマシンをご相談いただきました。ご検討中の条件は以下のとおりです。
・CPU:Core i9-12900T相当で、クロックよりもL2、L3キャッシュのサイズを重視 ・メモリ:16GB程度 ECCは必須ではない ・ストレージ:OS用に128GB程度のSSD、一次データ用に128GB以上のSSD 高速な読み書きを重視するため、低速なHDDは避けたい ・GPU:なしでOK ・ネットワーク:2.5Gbps以上のポート x1、1.0Gbps以上のポート x3 ・外部I/F:USBタイプA x4ポート ・画面出力:HDMIもしくはDisplayPortのどちらでも良い ・電源:1日あたり8~10時間の稼働に耐えられるもの ・OS:Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 |
上記の条件を踏まえて、弊社からは以下の構成をご提案しました。
CPU | Core i9-13900 (2.00GHz 8コア + 1.50GHz 16コア) |
メモリ | 16GB |
ストレージ1 | 240GB SSD S-ATA 高耐久モデル |
ストレージ2 | 480GB SSD S-ATA 高耐久モデル |
ビデオ | on board (DisplayPort x1 HDMI x1 DVI-D x1 VGA x1) |
ネットワーク | on board (2.5GBase-T x2) |
筐体+電源 | 4Uラックマウント型筐体 + 550W |
OS | Microsoft Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC 64bit Highend |
その他 | サーバーアダプタ ラックマウントレールキット |
データ通信と処理を想定した構成例です。
キャッシュの大きいCPUをご希望いただきましたが、キャッシュ容量はCPUのアーキテクチャー (世代) によって構造がある程度固定的なものになり、同世代のCPUで比較するとコア数の多いCPUのキャッシュが多くなることが一般的です。また、世代が新しくなるに連れて、キャッシュの容量も増加します。
本事例では、ご連絡いただいた第12世代Core i9の後継にあたる第13世代Core i9を選択しています。
前述の通り、キャッシュ (特にL2キャッシュ) はCPUコアの配置と結びついているために単純な比較はできませんが、Core i9-12900Tの2倍以上のL2キャッシュを搭載しています。
なお、2台のストレージはいずれも高耐久のSSDとしています。2台目のストレージはあえてご指定の容量よりも大きなものを採用することで、書き込み耐性に配慮しています。一般的に、SSDは容量が大きい方が書き込みが分散されるため、耐久性が向上します。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・キャッシュとは |
■ このPC事例に関する詳細、お問い合わせはこちら ※事例の名称またはご希望の条件などをご記入ください。 |