材料強度の研究に携わるお客様より、分子動力学計算を目的としたワークステーションをご相談いただきました。
現在使っているワークステーションよりもスペックの良い構成をご希望です。
主な用途はJ-OCTAの利用で、ソフトウェアの仕様上、分子動力学解析はCPUでしか行うことができないため、CPU性能を重視する必要があります。
また、使用しているワークステーションのスペックと、新たに導入するワークステーションに希望する条件は以下の通りです。
■既存ワークステーションのスペック |
・CPU:Xeon E5-2650 x2基 |
■新しいワークステーションの条件 |
・CPU:40スレッド以上が理想 もしくは クロックが2.3GHz以上 |
ご連絡いただいた条件を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。
CPU | Xeon W7-2475X (2.60GHz 20コア) |
メモリ | 64GB REG ECC |
ストレージ1 | 1TB SSD S-ATA |
ストレージ2 | 8TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA T400 4GB MiniDisplayPort x3 |
ネットワーク | on board (2.5GbE x1 /10GbE x1) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1000W |
OS | Microsoft Windows 10 Professional 64bit |
CPU性能を重視し、Xeon W-2400シリーズの20コアモデルを採用した構成です。
すべてのコアがHyper Threadingに対応するため、システム上では40スレッドとして扱われます。
もし、CPUスペックを下げてでもコストを下げたい場合には、Core i9-13900Kという選択肢もあります。 Xeon E5-2650を上回る性能を持ち、コア数も24と多いですが、アーキテクチャの都合によりスレッド数は32となります。 コストや用途との総合的な判断になると思われますので、優先する条件にあわせ1つの選択肢としてご検討ください。
なお、Xeon E5-2650 x2基とXeon W7-2475X x1基を一般的なベンチマークソフトのスコアで比較した場合、2倍近いスコア差でW7-2475Xが優位です。
ビデオカードはQuadro K420の代替品として現行のT400を採用しています。
OSはご指定にあわせてWindows 10としています。 ご案内時点では、Windows 11への無償アップグレードが可能ですので、J-OCTAがWindows 11に対応した場合には、OSのアップグレードが可能です。この点につきましては、実際にアップグレードが必要になったタイミングで、マイクロソフト社のアナウンスをご確認いただけますようお願い致します。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■キーワード・J-OCTAとは
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