公衆衛生の研究に携わるお客様より、GISとビッグデータの処理を行うためのマシンをご相談いただきました。
MCMC処理、Pythonによる自然言語処理 (PyTorch) 、地理情報システムによるネットワーク分析などが可能なワークステーションをご希望です。
スペック面では、高精度なGPUとビッグデータ処理にも対応できるCPUが必要だとお考えで、具体的に以下の内容を想定されています。
・メモリ:出荷時点では128GB程度。最大1TBまで増設可能な構成。 ・GPU:NVIDIA RTX A6000を2台搭載し、NVLINKを実装 ・使用するソフトウェア:R、Rstudio、Python、ArcGIS、QGIS ・その他:オフィス内の利用に耐えられる静音性 |
ご相談の内容を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。
CPU | Xeon W7-3455 (2.50GHz 24コア) |
メモリ | 128GB |
ストレージ1 | 4TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 16TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA RTX A6000 x2 |
ネットワーク | on board (1GbE x1 /10GbE x1) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1600W |
OS | Ubuntu 22.04 |
その他 | NVLINK Bridge |
Xeon W-3400シリーズの24コアモデルを搭載した構成です。
NVIDIA RTX A6000を2台搭載し、NVLink Bridgeも含めています。
メモリは、初期の128GBから将来的に1TBへ拡張する想定ですが、128GB搭載時のメモリはすべて取り外す必要があります。そのため、初期出荷時点のメモリモジュール構成はメモリ拡張を考慮せず、すべてのメモリチャネルを使い切ることを優先しています。
ストレージは暫定的な容量としています。
ビッグデータ処理での利用において、マシン本体側に必要なストレージ容量の目安をご連絡いただければ、それに合わせて変更いたします。
また、ArcGISはキャッシュ領域にストレージを利用しますので、OSやソフトウェアがインストールされるSSDはより高速なNVMe対応製品としています。
設置場所がオフィス内であることに留意し、静音性の高い筐体を採用していますが、GPGPUでビデオカードをフル稼働させた場合には、ある程度の大きさの駆動音が発生いたします。さらなる冷却性・静音性を希望される場合、オプションで静音ラックのご用意もございますので、ご相談ください。
稼働音対策をご希望のお客様には、エスアイ社製の静音ラックと合わせたご提案を承っております。
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なお、本事例の構成は、金額にはとらわれず性能を優先した構成です。
メモリチャネル数が8と高性能ですので、コストダウンで最初に見直すポイントはCPUやメモリ周りになると考えられます。 ご予算に応じたプラン提案につきましても、お気軽にご相談ください。
■キーワード・Rとは
・Rstudioとは
・Pythonとは
・ArcGISとは
・QGISとは
・NVLINKとは
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