CST Studio Suite用マシン

精密部品の開発に携わるお客様より、電磁界解析用PCをご相談いただきました。
ご要望の条件は以下のとおりです。

・CPU:Intel Xeon Silver 4310以上 x2基
・メモリ:128GB以上
・ストレージ:プライマリ 960GB M.2 NVMe、セカンダリ 960GB M.2 NVMe
・ビデオ:画面表示用として、オンボードのビデオ機能もしくは安価なビデオカード
・GPU:計算用として、NVIDIA RTX6000 Ada 48GB
・OS:Windows
・使用ソフトウェア:CST Studio Suite
・予算:250万円程度

上記の条件に加えて、SSDのM.2とU.2ではどちらが耐熱面で有利か知りたいというご質問もいただいています。

頂戴した内容を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Xeon Silver 4310 (2.10GHz 12コア) x2
メモリ 128GB REG ECC
ストレージ1 1TB SSD M.2
ストレージ2 1TB SSD M.2
ビデオ NVIDIA T400 4GB MiniDisplayPort x3
GPU NVIDIA RTX6000 Ada
ネットワーク on board (1000Base-T x2)
筐体+電源 タワー型筐体 + 1000W
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit
その他 TPMモジュール

同じシリーズのSSD製品でM.2とU.2を比較した場合、基本的にカタログスペック上の違いはないことが多いです。メーカー方針にもよるため一概には言えないまでも、同シリーズ・同容量製品でしたら、同じ中身で接続方法と形状のみ異なることがほとんどです。

耐熱性に関しては、U.2 の方が有利だと考えられます。M.2はマザーボードに直結されることに加え、デバイスの表面積も小さいので、放熱面では不利です。一方で、マザーボードに直結できて表面積が小さいことは、M.2のメリットでもあります。そのため、何を優先するかで選択が異なるとお考えください。

※弊社製PCでは、M.2 SSDにヒートシンクを取り付けて出荷することを標準としています。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

 

■キーワード

・CST Studio Suiteとは
CST Studio Suiteは電磁界解析ソフトウェアの包括的なスイート。3D設計/シミュレーションと直接連携が可能。幅広い業界やアプリケーションに適用でき、特にEMC/EMI、アンテナ、電子機器/半導体分野での利用が多い。高度な物理モデリング機能と数学的手法に基づき、幅広いシミュレーションが可能。高性能な専用メッシャーにより、計算時間を短縮できるのが利点。

参考:CST STUDIO SUITE (Dassault Systèmes) ※外部ページに飛びます