サーモカメラ画像処理用マシン

防爆カメラの研究開発に携わるお客様より、サーモカメラで撮影した写真の画像処理を行うためのPCをご相談いただきました。
想定されいるスペックは以下とおりです。

・CPU:8コア16スレッド以上
・メモリ:16GB以上
・ストレージ:OS用にSSDを希望、データ用に2TB HDDを1台
・ネットワーク:LAN x1ポート以上 1000BASE以上、ジャンボフレーム対応
・ビデオ:映像2出力 HDMI x2ポートでOK
・光学ドライブ:DVD書き込み対応
・内部I/F:PCIカード x2枚(アナログ出力とリードリレー接点出力)と
 PCI-Expressカード x1枚(デジタル入出力)が搭載可能
・筐体:横置きに対応
・その他:24時間稼働対応

ご相談の内容を元に、弊社からは下記の構成をご案内しました。

CPU Core i7-12700 (2.10GHz 8コア + 1.6GHz 4コア)
メモリ 16GB REG ECC
ストレージ1 480GB SSD S-ATA 高耐久モデル
ストレージ2 2TB HDD S-ATA
ビデオ on board (DisplayPort x2 HDMI x2)
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x2)
内部I/F PCI-E Gen5.0 x16(1) Gen4.0 x4(2) Gen3.0 x1(1) PCI x3 S-ATA 6G x8 M.2 x1
筐体+電源 横置きデスクトップ筐体 + 500W
OS Microsoft Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC 64bit

ご希望を満たす構成を検討しました
24時間稼働を想定し、ストレージや電源ユニットは耐久性の高い製品としています。

本構成のマザーボードは、PCI-Expressスロットの他にPCIスロットを3本搭載していますので、 搭載予定のカード全ての取り付けに対応しています。ただし、PCIスロットはチップセットからのブリッジ接続仕様ですので、ご承知おきください。

なお、ネットワークアダプタはジャンボフレームに対応しています。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

 

■キーワード

・PCIバスとは
PCIバスはコンピュータ内の拡張カードとマザーボードを接続する規格。1990年代にIntelが開発し、幅広く使われたが、現在ではPCI-Expressに移行。PCIとPCI-Expressの間に互換性はない。

 

・ブリッジ接続とは
ブリッジ接続は、異なるネットワーク間やプロトコルを接続する機能。ブリッジングにより、異種ネットワークやデバイス間でのパケット転送が可能になる。本事例で必要とされたPCIバスは既に主流の規格ではないため、PCI-ExpressからのブリッジングでPCIカードを使用できる用になっている。注意点として、ブリッジ接続でのPCIカード利用は、マザーボードとカードの相性問題による動作不良が発生する場合がある点に注意。