産業分野でUnityをご利用のお客様へ – 新製品と規約改定のお知らせ

リアルタイムに3Dデータをレンダリングが可能な「Unity」は、素早く3Dモデルを作成でき、ゲームや映像製作にとどまらず、幅広い分野で活用されています。
この度、産業分野での利用を想定した新製品のリリースと、メーカー規約改定がありました。

現在産業分野でUnityをご利用中のお客様は、ライセンスの変更が必要になる場合がありますので、以下の記事をご確認ください。

 

新製品 – Unity Industry

産業分野で3Dデータを活用する場合、独自性の高い製品の開発、最先端技術や規格、デバイスへの対応、スピード感のあるリリースなど、ゲーム開発とは異なる要素が重視されます。

こうした背景をうけて、2023年4月に産業用途に特化した「Unity Industry」が新たにリリースされました。

Unity Industryの特徴

Unity Industryは、Unity Enterepriseの機能をベースに、産業分野でのワークフローや開発製品の独自性に配慮した機能が追加されています。

  • チームでの作業に便利なサポートと制作ツール
  • 専任アドバイザーによる迅速な支援
  • 40種類以上の3D、CAD、BIMファイルを、リアルタイム 3D プラットフォームのソースデータに利用可能
  • AR開発者向けの高度なワークフロー
  • オンプレミス環境でのビルドテストが可能

 

Unity Industryの詳細はメーカーページをご覧ください。

Unity Industry
https://unity.com/ja/products/unity-industry

 

ライセンス購入条件の変更

製品ラインアップの変更に伴って、産業分野向けの推奨ライセンスはUnity Industryになりました。
また、産業分野でUnityを利用するユーザーを対象に、ライセンス購入条件が変更されています。

※ゲーム・エンターテイメント製品の開発、教育機関での利用については、購入条件の変更はありません。

産業用途でのライセンス購入条件

産業用途の利用に限り、財務状況によって購入できるライセンスが異なります。

過去1年間の売上と資金調達の額が「100万ドル (約1.4億円) 以上」の場合は、購入可能なライセンスはUnity Industryのみです(Enterprise, Proは購入不可)。

また、Unity Plusは過去1年間の売上と資金調達の額が「20万ドル (約2800万円)未満」の場合にのみ購入可能です。

 

財務状況と購入可能なライセンスの対応表

過去1年間の売上と調達資金の額 購入可能なライセンスの種類
100万ドル以上 (約1.4億円) Industry  
100万ドル未満 (約1.4億円) Industry, Enterprise, Pro
20万ドル未満 (約2,800万円) Industry, Enterprise, Pro, Plus 

※上記表の通貨換算レートは「1ドル=140円」です

規約変更の詳細はメーカーページをご覧ください。

Introducing Unity Industry
https://blog.unity.com/ja/industry/introducing-unity-industry

 

Unityにおける産業分野とは

メーカーでは、産業分野の一例として、自動車設計、航空宇宙開発、建築、ラピッドプロトタイピング、エンジニアリング、建設、政府機関・エネルギー・小売り・流通用システムの開発、AR 体験コンテンツの制作などをあげています。

産業用途に該当するかどうかは、メーカーにて判断しますので、お問い合わせの際は具体的なご利用用途をお知らせください。

【ご参考: 産業用途の具体例】
メーカーページにて産業用途の具体例が紹介されています。

デジタルツイン
https://unity.com/ja/solutions/digital-twins

自動車業界および運輸業界
https://unity.com/ja/solutions/automotive-and-transportation

建築設計、エンジニアリング、建設
https://unity.com/ja/solutions/architecture-engineering-construction

政府と航空宇宙
https://unity.com/ja/solutions/government-aerospace

Unity Accelerate Solutions
https://unity.com/ja/solutions/accelerate-solutions-industry

 

売上・資金調達が年間100万ドル以上のお客様へ

現在Unity Pro / Enterpriseをご利用中の場合は、ライセンス期間満了日まで現在のライセンスをそのままご利用いただけます。
しかし、ライセンス期間満了後には、新しい購入条件が適用され、Unity Industryでの新規契約が必要です。

なお、メーカーではIndustryへの移行が必要なお客様向けの猶予期間を設けており、移行方法は以下の2種類があります。

  • 維持:
    Industryへ移行せず、1年間だけPro / Enterpriseで更新する方法
    ※特定の条件を満たす必要があります
  • すぐに移行:
    次回更新の際にIndustryへ移行する方法
    ※アップグレード費用を支払うことで、ライセンス期間満了を待たずにIndustryへ移行することも可能です

 

維持、つまり現在のライセンスでの利用期間を延長できるのは以下の場合です。
また、利用期間の延長は1年間のみで、2年以上の期間で更新はできません。

  • 対象: ライセンス期間満了日が「2023年4月3日~2024年4月2日」のお客様
  • 更新期限: 2023年10月2日まで
    ライセンス期間満了日が「2023年10月3日以降」のお客様は、2023年10月2日までに前倒しで更新する必要があります。

 

 

早期更新のご相談について

更新期限 (2023年10月2日) の間際には、メーカーへの問い合わせや注文の集中が予想されます。
Industryへの移行対象となっており、次回更新時もPro /Enterpriseの継続利用をご希望のお客様は、9月初旬までを目安にお早めにご相談ください。

 


今回お知らせした内容以外にも、ご質問やご相談も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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