中国のロボットアームメーカー UFACTORY社では、2014年にKickstarterのプロジェクトとして発表された小型のデスクトップロボットアーム「uArm」以来、「xArmシリーズ」「UFACTORY Lite 6」等、コストパフォーマンスの高いロボットアームをリリースし続けてきました。
この度、そんなUFACTORY 社より最新モデル「UFACTORY 850」がリリースされましたので、ご紹介します。
目次
※テガラ株式会社(ユニポス) はUFACTORY社の認定リセラーです
2023年5月リリース 最新モデル :
UFACTORY 850
UFACTORY 850は、その名の通り動作範囲 (Reach) が850mmと広く、繰り返し位置決め精度 (Repeatability) も±0.02 mmと、UFACTORY社のロボットアームの中でもそれぞれ最も高い性能を持っています。
有効荷重 (Payroad) は5kg、自由度は xArm 6 や UFACTORY Lite 6 と同じく 6DoFです。
また産業グレードの性能を備えているため、「ビジョンオートメーション」「マシンテンディング」「ビンピッキング (バラ積みピッキング)」等の協働ロボットとしての利用はもちろん、生体工学研究やロボット競技会参加など「ロボット研究」の分野にも適しています。
【参考】UFACTORY ロボットアームのアプリケーション例
※2023年5月現在こちらのページで紹介されているのは xArm での事例となります
これらのスペックを持ちながらも価格は抑えられており、メーカーでは「他の6DoFロボットアームに匹敵する性能を、1/2の価格で提供します」とコメントしています。
UFactory 850 has a 5 kg payload and ±0.02 mm repeatability, offering mainstream performance as other 6 axis robot arms at ½ of the price.
UFACTORY 850 特徴
- ペイロード 5kgの 6軸ロボットアーム
- 繰り返し位置決め精度 ±0.02mm (UFACTORY製ロボットアーム中の中で最も高精度)
- 動作範囲850mm (UFACTORY製ロボットアーム中の中でも最大の動作範囲)
- 100Mbpsイーサネットケーブル内蔵
- 繰り返し作業の記憶に便利なハンドティーチング
- 安全性に配慮された衝突検知機能を搭載
- ビギナーフレンドリーなGUIによりプログラミングが容易
- オープンソースのPython/C++ SDK、ROS/ROS2パッケージも使用可能
UFACTORY 850 主な仕様
- Payload : 5kg
- Reach : 850mm
- Degrees of Freedom(DoF) : 6
- Repeatability : ±0.02mm
- Max Speed : 1m/s
- Weight : 17kg
- GUI : UFACTORY Studio
UFACTORY 850 と xArmシリーズの仕様比較表
以下は UFACTORY 社の xArm シリーズとUFACTORY 850 の仕様比較表です。
Product | xArm 5 Lite | xArm 6 | xArm 7 | UFactory 850 |
---|---|---|---|---|
Payload | 3 kg | 5 kg | 3.5 kg | 5 kg |
Reach | 700 mm | 700 mm | 700 mm | 850 mm |
DoF | 5 | 6 | 7 | 6 |
Repeatability | ±0.1 mm | ±0.1 mm | ±0.1 mm | ±0.02 mm |
Maximum Speed | 1 m/s | 1 m/s | 1 m/s | 1 m/s |
Weight (robot arm only) | 11.2 kg | 12.2 kg | 13.7 kg | 17 kg |
より詳細な仕様比較はこちらをご覧ください (メーカーページ)
プログラミングツール UFACTORY Studio
他のUFACTORY社製ロボットアームと同様に、UFACTORY 850もビジュアルプログラミングツール「UFACTORY Studio」に対応しています。
UFACTORY Studioは WEBベースのGUIソフトウェアで、ロボットアームのコントロールボックス内にプリインストールされています。WEBブラウザを搭載したコンピュータと接続することで追加料金等なしに利用可能です。
ライブコントロールやBlocky ベースでのプログラミング機能が搭載されており、プログラミングの知識のないユーザーでも簡単にロボットアームを動作させることができます。
UFACTORY Studio 機能
なおプログラミングツールとしてはUFACTORY Studioだけでなく、オープンソースのPython/C++ SDK、ROS/ROS2パッケージも提供されています。
グリッパー等のアクセサリについて
UFACTORY 850には、標準ではグリッパーなどのアクセサリが搭載されておりません。UFACTORY 社ではオリジナルの公式アクセサリを用意しておりますので、ご利用用途に合わせてアクセサリをお選びください (別途ご購入)。
※一部製品名に「xArm」とついていますが、UFACTORY 850にも対応しています
UFACTORY 社 について
UFACTORYは中国の深センに拠点を置く企業です。UFACTORYのコストパフォーマンスが高く耐久性と汎用性に優れた協働ロボットアームは、あらゆる規模の企業や組織において、生産性向上に役立てられています。
テガラ株式会社 (ユニポス)は、UFACTORY 社の認定リセラーです。国内正規代理店として、今回ご紹介したUFACTORY 850はもちろん、xArmシリーズ、UFACTORY Lite 6、uArm Swift Pro などのロボットアームも取り扱っております。ご希望の製品がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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