組成傾斜構造の研究に携わるお客様より、材料計算用のワークステーションをご相談いただきました。
利用予定のソフトウェアはVASPやABINITで、最大100-200原子数程度の計算セルに対するトータルエネルギー計算・構造緩和・フォノン計算・物性計算を行う予定があり、ご予算は60万円程度です。
これらの条件を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。
【主な仕様】
CPU | Xeon W-2265 (3.50GHz 12コア) |
メモリ | 128GB REG ECC |
ストレージ | 1TB SSD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA T400 |
ネットワーク | on board (10/100/1000Base-T x1 5G x1) |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 + 850W |
OS | Ubuntu 22.04 |
その他 | TPMモジュール |
VASP、ABINITともにGPGPUに対応していますが、公式ドキュメントの情報を確認するとTESLA系統のfp64性能の高いGPGPU専用カードの利用が前提と考えられます。
本件のご予算では、これらのカードを選択することはできないため、GPU利用に固執せず構成を検討するのが良いと思われます。
なお、ご利用予定のソフトウェアは計算規模が大きくなるとメモリ消費量が増加します。
VASPの必要メモリ容量を計算するための考え方が公式サイトに掲載されていますので、計算内容に合わせてご確認ください。
参考:Memory requirements (VASP Software GmbH) ※外部サイトへ飛びます
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■FAQ・VASPとは
・ABINITとは
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