山林管理に携わるお客様より、管理山林全体をドローンで空撮しオルソ画像を作成したり、点群データによる森林資源解析を行うためのマシンをご相談いただきました。
対象となるエリアが数十~数百haと広いことに加えて、森林資源解析のためには解像度の高い写真を扱う必要があり、現在利用しているPCではSfM処理に3~4日かかったため、処理速度の短縮を希望されています。 以前にSfM処理を行った際の条件は以下の通りです。
【以前にSfM処理を行った際の条件】 ・ドローン:DJI Mavic2Pro 【現在利用しているPCのスペック】 ・CPU:Intel Xeon Gold 6128 |
同様の処理を数百ha単位で実施する必要があるので、安定して処理することのできるPCを予算100万円程度でご希望です。
ご連絡いただいた条件を踏まえて、弊社では下記の構成をご提案しました。
【主な仕様】
CPU | Xeon Silver 4314 (2.40GHz 16コア) |
メモリ | 256GB |
ストレージ1 | 1TB SSD S-ATA |
ストレージ2 | 4TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA Geforce RTX4080 |
ネットワーク | on board (1000Base-T x2) |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 + 1000W |
OS | Microsoft Windows 11 Professional 64bit |
その他 | TPMモジュール |
現在お使いのマシンは、初代Xeon Scalableの1CPU構成ですので、後継に当たる第3世代Xeon Scalableを搭載した1CPU構成にてご提案しました。
CPUのランクはGoldからSilverに下がっていますが、世代やCore数の差によりベンチマークソフトウェアでの総合スコアは2倍以上優位な製品です。 MetashapeはCPU処理が並列化されているので、コア数とクロックを比較する場合にはXeon Gold 6128のようなクロック特化モデルではなく、コア数を優先したCPU選定が良いと思われます。
ビデオカードは、最新世代のRTX4000シリーズからGeforce RTX4080を選択しています。
現在お使いのマシンのビデオカードと比べると、性能差はCPU以上に大きいとお考えください。
メモリは、ご予算内で全体のバランスを取った場合、256GBが上限となります。
処理の規模を考えると、本来は512GBまで確保できるのが理想ですが、現在お使いのマシンの128GBでも時間はかかったものの処理自体は行うことができているため、この容量としています。
総合的なポテンシャルにつきましては、現在のマシンよりもCPUとGPU性能が2倍以上に向上していますので、同じ処理を今よりも早く完了させることができる構成です。しかし、そもそもの処理の規模がかなり大きいため、ある程度の時間を要することを想定する必要があります。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■FAQ・オルソ画像とは
・Metashapeとは
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