事例No.PC-9133Bをご覧のお客様より、Stata/MPで税務データの分析を行うためのマシンをご相談いただきました。
Stata/MPのデータファイルは約170GBあり、この大きなサイズのファイルを問題なく扱うことのできるマシンを予算300万円程度で導入したいというご要望です。
より具体的には、Stata/MPで取り扱う変数がプログラム実行中に3倍程度増加し、要求されるメモリが相応に増えたとしても、処理落ちすることなく対応できるスペックという条件をいただいています。
お客様が現在使用しているマシンスペックは以下の通りです。
・CPU:Core i5-8400 (2.8GHz 6コア) |
メモリは512GBをご希望いただきましたが、毎年20GB近いデータファイルが追加されるため、メモリの拡張性を確保する提案もご希望です。
お客様からは「Stata/MPを扱う際のメモリ超過を考慮して、ストレージはSSDにした方がよいかと考えているが、特に考慮する必要がなければ教えて欲しい」とのご質問もいただいています。
上記の条件を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。
【主な仕様】
CPU | AMD Ryzen ThreadripperPRO 5975WX (3.60GHz 32コア) |
メモリ | 512GB REG ECC (64GB x8) |
ストレージ1 | 4TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 16TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA T400 |
ネットワーク | on board (1GbE x1 10GBase-T x1) |
筐体+電源 | タワー型筐体 + 1000W |
OS | Microsoft Windows 11 Pro 64bit |
■Point ・Stata用マシンのCPU選定は、Stataライセンスの契約コア数次第。 |
お客様はPC-9133B (32コアライセンス仕様構成) をご覧になってのお問い合わせでしたので、32コア契約を前提として検討しました。
メモリは速度を優先して、空きスロットを作らない64GBモジュール x8枚の512GBとしています。
メモリの最大搭載容量は1TBですので、将来的な拡張性を重視する場合にはPC-10746Bをご覧ください。
メモリ1TBでの構成をご希望の場合には、PC-10746Cをご覧ください。
ストレージは、万が一扱うデータ量がメモリから溢れた場合を考えて、システム側を高速なSSDとしています。
ただし、SSDは性質上書き換え回数に制限があり、常時メモリスワップすることを前提とした使い方はあまり推奨されていません。
速度や耐久性はSSDの空き容量に左右される面があるため、容量の大きい製品を選定しています。ただし、このSSDにメインデータを置きっぱなしにするのではなく、16TB HDD側に移動して保存する形の利用を想定しています。
SSD側は、十分に空き容量を残してサステイン性能を確保する形になりますので、Cドライブには極力必要のないデータを置かないことを前提としています。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■FAQ・Stataとは 参考:Stata ※弊社ユニポスの取扱商品ページに飛びます
・メモリスワップとは
・サステイン性能とは
|
■ このPC事例に関する詳細、お問い合わせはこちら ※事例の名称またはご希望の条件などをご記入ください。 |