研究開発者向け海外製品調達・コンサルティングサービス「ユニポス」では、日々研究開発を加速するためのさまざまな製品のお引き合いをいただいております。
とくにハードウェア製品の場合は、海外からの取り寄せに時間を要しますので、事前の情報収集が重要になります。
そのため、導入前のお客様からは,検討対象製品の機能・性能・精度・要件・価格の他、実際のユーザーがどのような使い方をしているか (アプリケーション)等のお問い合わせをいただくことがございます。
今回は、お客様からご質問をいただくことの多いアプリケーションに焦点をあて、兼ねてよりユニポスで取り扱ってまいりました室内用の高精度位置測定デバイス「Pozyx」が、実際にどのように活用されているのかをご紹介いたします。
弊社ではお客様の研究開発における課題解決の糸口となる情報提供を心がけております。日本も含め世界にはさまざまな製品が存在しており、ご紹介できるのはほんの一握りではありますが、ご参考になりますと幸いです。
※本記事は以下のWEBページを参照しています
Highly dynamic RTLS in winning sports
https://www.pozyx.io/solutions/other-rtls-solutions/sports
アスリートの技能向上に役立つ高精度動作解析
こちらの動画で紹介されているのは、Pozyxのリアルタイム位置測定を用いたオランダナショナルトラックチーム(KNWU)のBMXフリースタイル選手への支援事例です。
自転車競技BMXフリースタイルはジャンプの難易度、完成度、高さが採点され、技の組み合わせや失敗の有無も評価の対象となります。東京オリンピックでの正式種目化を機に、さらに精度の高いパフォーマンスや戦略的な演技構成を実現するため、トップアスリートや指導者の間で動作解析やデータ活用に注目が集まりました。
Pozyxのタグは軽量かつ小型なため、演技中に装着してもアスリートのパフォーマンスを妨げません。またジャンプや回転が連続するBMXフリースタイルの動作分析には、視覚的に隠れた部分まで高精度に測定できるUWB(Ultra Wide Band)が向いています。
動作を数値化、可視化してアスリートへフィードバックすることで、試行錯誤による偶発的な発見を待つことなく最適な加速タイミングやコース取りを導き出すことができました。
Pozyx とは?
Pozyx は、UWB(Ultra Wide Band)を採用した正確なポジショニングとモーション情報を提供するハードウェア/ソフトウェアソリューションです。
高精度のデジタルツイン(物理データの仮想空間での再現、再構築)による分析は、これまで個人の経験や勘に頼ってきた技能の効率化、最適化への活用が期待されています。
【ご参考 – UWBとは】 UWB(Ultra Wide Band)は超広帯域という無線技術を使用した位置測定方法。測位精度数センチメートル、電波干渉に強く省電力という点で優れています。 日本では近年の法改正によりUWBの活用シーンが大きく広がり、自動車のスマートキー、盗難/忘れ物防止タグなど身近な製品にも取り入れられるようになりました。 |
※※重要※※
日本国内では電波法の定めによりPozyxの利用は屋内に限定されます。
Pozyxが使用する3.5-6.5GHzの周波数帯域は、電波法が定めるローバンド(3.4~4.8 GHz)、ハイバンド(7.25~10.25 GHz)いずれにも該当しないためです。
なお、電波法では国内で利用できる無線機器を技適マーク取得製品に制限しておりますが、実験・試験・調査用に限り技適マークのない製品を国内利用できる特例制度が設けられています。特例制度の届出を行うと、技適マークのない製品の国内利用が180日間許可されます。
特例制度の詳細は以下のページをご参照ください。
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度 | 総務省
https://exp-sp.denpa.soumu.go.jp/public/index.html
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