構造工学の研究に携わるお客様より、実験計測の総合制御を行うためのマシンを予算100万円程度でご相談いただきました。
より良いご提案を行うため、お客様に詳細情報をヒアリングさせていただいた結果、追加で以下の情報を頂戴しています。
・混相流の流下形態をハイスピードカメラで撮影し、流下の特性を研究したい。 ・計測データの回収や解析、大量データの処理などを行うためのマシンを提案して欲しい。 ・使用するソフトウェアはPhotronのTEMAを予定している。 ・扱うデータは1つあたりの容量が大きい。 ・現在使用しているマシンのスペックは以下の通り。
・上記スペックのマシンでは、おそらく予定のデータ処理を実施できない。 |
上記ヒアリング内容を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。
CPU | AMD Ryzen9 7950X (4.50GHz 16コア) |
メモリ | 128GB |
ストレージ1 | 2TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 4TB SSD M.2 |
ビデオ | NVIDIA RTX A4500 |
ネットワーク | on board(2.5G x1 10/100/1000Base-T x1) Wi-Fi x1 |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 + 850W |
OS | Microsoft Windows 10 Pro 64bit |
その他 | 23.8型ワイド液晶ディスプレイ |
Photron TEMAの公式サイトに掲載された動作要件はそれほど高くありませんので、お客様が現在ご利用のマシンでも要件を満たしています。
参考:TEMA 仕様/サポート(Photron) ※外部サイトに飛びます
今回のご提案では、ソフトウェア側の情報を踏まえつつ、実際に利用するにあたっての性能を重視して構成を検討しました。
特に、扱うデータの容量が大きいことからストレージに要求される能力は高いと考えられるため、システム用およびデータ用のストレージはどちらも高速なNVMeタイプのSSDとしています。
また、描画性能に関する要件は解像度以外の推奨情報の記載はございませんでしたが、ある程度のグラフィック性能が必要と判断し、ミドルクラスのワークステーション向けビデオカードを搭載しています。
なお、ハイスピードカメラ映像を取り込んで解析するということですので、映像データのインポートにPCI-Expressキャプチャーカードを使用する場合は、別途搭載を検討する必要があります。本件のご相談では、キャプチャーカードは要件に含まれておりませんでしたが、カードを含む形での提案をご希望の場合には、気兼ねなくご相談ください。
■FAQ・TEMAとは 参考:TEMA (Photron) ※外部サイトに飛びます
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