建築技術の研究開発に携わるお客様より、建造物の耐震性などを検証するためのマシンをご相談いただきました。DIANAやPatranを用いて有限要素法による構造解析を行いたいというお考えです。
重視する点は解析時間よりも作業時間の効率化であり、要素数や接点数が多いモデルでも快適に動作するマシンを、予算60~70万円程度で導入したいと伺っています。
なお、お客様がご利用中のマシンは、以下のスペックです。
・CPU:Xeon W-2265 3.50GHz 12コア |
弊社からは、DIANA FEA社公式サイトに掲載されたハードウェア要件を参考に、ご予算に合わせた構成をご提案しました。
参考:CONSIDERATIONS FOR SYSTEMS RUNNING DIANA ※外部サイトに飛びます
【主な仕様】
CPU | Core i9-12900KF (3.20GHz 8コア + 2.40GHz 8コア) |
メモリ | 128GB |
ストレージ | 1TB SSD M.2 |
ビデオ | RTX A4000 |
ネットワーク | on board (2.5GBase-T x1) |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 + 850W |
OS | Microsoft Windows 11 Pro 64bit |
公式サイトのハードウェア要件では、計算用ワークステーションの推奨構成としてXeon Wを搭載した構成が掲載されています。この推奨構成は、本件の予算範囲からも丁度よい構成です。弊社からのご提案では、メーカー推奨構成を踏まえつつ、お客様のご要望に合わせてスペックを調整しています。
■Point ・メーカーWEBにCPUは基本的にシングルコア性能を優先するべきという記述があるため、1コア当たりの処理能力が高い製品を選定。 ・推奨CPUのXeon Wは第11世代Coreシリーズと同じアーキテクチャーであるため、GPUの搭載コストと1コアあたりの処理能力を考慮して、第12世代Core i9を選択。 |
なお、DIANAはGPGPUに非対応ですのでビデオカードは描画用途のみに利用されます。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。
■FAQ・DIANAとは 参考:DIANA FEA ※外部サイトに飛びます
・Patranとは 参考:Patran (MSC Software/Hexagon) ※外部サイトに飛びます
・シングルコア性能とは
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