今や世界中に広がる「STEAM教育」の思想。科学技術に強い人財育成が自国の経済力や競争力につながるという考えもあり、教育現場でもさまざまな取り組みがはじめられています。
そこで今回は、電気生理学系のお客様よりお問い合わせいただきました、より手軽に神経科学(Neuroscience)を学ぶことにフォーカスした実験用キットを開発・販売するBackyard Brains社製品をご紹介します。
同社の製品は、脳波や筋電などの記録に加え、それらの電気信号を用いて対象物を操作するといった実験を通し、多くの学生が神経科学の分野に興味を持つことを狙いとしています。ユニークでありながら、「主観」や「直感」といった感覚的な要素も踏まえた体感型の実験キットです。
Human-Human-Interface(HHI)
私たちの脳は、情報の伝送部分である軸索(じくさく)を通じ、筋肉に対し動きの情報を伝えます。HHIは、脳からの伝送情報(電気信号)を読み取り、そのコピーを筋肉側に送信することができます。
この実験キットでは、自分の腕の筋電信号を用いて他者の腕を動かすといった、動作のオーバーライドを体感することができます。
※通電の痛みはございません。動作検知のしきい値で電流を感じることないように設計されています。
Human-Human Interface (メーカーページをご参照ください)
https://backyardbrains.com/products/HHI
Heart and Brain SpikerBox
健康診断などで馴染みの深い心電図は比較的認知度の高い電気信号です。この実験キットには、スマートフォン、タブレット、Chromebook、パソコンなどで、心電図(ECG;Electrocardiogram)と脳波(EEG;ElectroEncephaloGraphy)を表示・記録できるソフトウェア「Brain SpikerBox」が含まれており、脳と活動電位、あるいは脳と眼球運動の関係などの理解に役立ちます。
Heart and Brain SpikerBox (メーカーページをご参照ください)
https://backyardbrains.com/products/heartAndBrainSpikerBox
The RoboRoach Backpack
理化学研究所の発表した充電可能な「サイボーグ昆虫」のように、小さな電極の先端をゴキブリの触覚に埋め込むことで神経インターフェースを作成し、昆虫の解剖学や ニューロテクノロジー、電子工学、電気生理学などを学ぶことができるキットです。
刺激呈示はiOSおよびAndroidデバイスから遠隔操作することが可能です。RoboRoach回路を使用し微小の刺激を与えることで、ゴキブリを左右へ動かせるようになります。
そのほかのBackyard Brains社製品
上記は取り扱い実績のある製品の一例です。Backyard Brains では他にも多くの製品ラインアップがございますので、ご希望の製品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
■商品の詳細、お問い合わせはこちら Backyard Brains | 教育用途に適した神経科学の実験キット メーカー (Backyard Brains, Inc.) WEBサイト |