事例No.PC-8351をご覧のお客様より、機械学習および量子化学計算のシミュレーションを行うためのマシンをご相談いただきました。以下の条件を満たし、100V電源環境での利用が可能な構成の提案をご希望です。
CPU:可能な限り最新の世代で、高クロックでかつキャッシュが大きいもの
メモリ:1コアあたり16GB以上
ストレージ:SSDと1TB以上のHDDをそれぞれ搭載
GPU:予算の範囲内で20GB以上のビデオメモリを持つ製品を複数
電源:100V対応 消費電力によっては、電源 x2台での冗長化も視野に入れる
予算:500万円以下
ストレージ容量の指定条件が少なかったので、弊社からのご提案では暫定的なスペックとしてご用意しています。
HDDは筐体内部スペースの都合で搭載できる数に制限があり、RAIDカードなどを搭載するバスが残っていないため、RAID化などには対応できないことをご承知おきください。
電源ユニットは1600W表記ではありますが、100V環境では実質的に1300W強の給電能力です。
本構成に搭載した電源 x2台は冗長化 (どちらかが壊れても動作する) を目的としたものではありませんので、どちらか片方の電源が故障した場合、システムは停止します。
この点、サーバー的な安定性を考慮しない構成ですので、あくまで100V環境を優先し、なおかつシステムのダウンタイムが許容できる用途・範囲での利用が前提であることをご承知おきください。
【本構成における注意点】
あくまで100V対応のために電源を分けているため、消費電力は15Aを超えます。そのため、必ず別系統の電源コンセントから給電していただく必要があります。 (1コンセントからのタコ足配線利用は不可です) 電気契約も15Aでのご利用は不可となります。
また、電源やGPUなどの物理的な配置の問題で、HDDなどを追加することができない構成です。内蔵で搭載できるドライブはM.2タイプのストレージが2枚までです。
最後に、上記の通り電源を連動させて給電する構成ですので、クリティカルな用途でのご利用は避けるようお願いいたします。電源 x2の構成ではありますが、これらはリダンダントではなく給電量を確保するための連動となりますので、片方の電源が故障した場合、システムは機能しなくなるものとお考えください。
【主な仕様】
CPU | Ryzen ThreadripperPRO 5975WX (3.60GHz 32コア) |
メモリ | 512GB |
ストレージ1 | 1TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 10TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA Geforce RTX3090 x4 |
ネットワーク | on board (1GbE x1 10GBase-T x1) |
筐体+電源 | タワー筐体 + 1600W x2 |
OS | Ubuntu 20.04 |
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