研究開発者向け海外製品調達・コンサルティングサービス「ユニポス」では、日々研究開発を加速するためのさまざまな製品のお引き合いをいただいております。
とくにハードウェア製品の場合は、海外からの取り寄せに時間を要しますので、事前の情報収集が重要になります。
そのため、導入前のお客様からは,検討対象製品の機能・性能・精度・要件・価格の他、実際のユーザーがどのような使い方をしているか (アプリケーション)等のお問い合わせをいただくことがございます。
今回は、お客様からのご質問いただくアプリケーションに焦点をあて、兼ねてよりユニポスで取り扱ってまいりました 産業用ロボットアーム「xArm」が、実際にどのように活用されているのかをご紹介いたします。
弊社ではお客様の研究開発における課題解決の糸口となる情報提供を心がけております。日本も含め世界にはさまざまな製品が存在しており、ご紹介できるのはほんの一握りではありますが、ご参考になりますと幸いです。
本記事は、UFACTORY社のAPPLICATION紹介より抜粋しております。
APPLICATIONS
https://www.ufactory.cc/ufactory-collaborative-robots-applications
まるで芸術家!ロボットで絵画を描く
プロジェクト名は「Robot Does Art」。
人工知能とコンピュータービジョンを活用し、まるで人間の芸術家のように、巧みに、そして大胆に筆と絵具(アクリルや油絵用)を用いてキャンバス上に絵を描いていきます。
こちらのサイトで紹介されているのは、Robohood .Inc によって開発された完全自動の絵画ロボットです。
xArm によって描かれる『ヴィーナス』
有名なルネサンス期の画家サンドロ・ボッティチェッリの『ヴィーナス誕生』。このヴィーナスの表情完成までのプロセスを一部抜粋してご紹介いたします。
①水色に塗られたキャンバスにxArmが絵を描き始めている様子です。
②徐々に顔の輪郭が見えてきます。
③アームの先端部分で筆を持ち、色を変えながら、1点1点絵具をキャンバスにおくように描き進めます。
④絵が完成しました!
筆遣いもさることながら、濃淡を使い分け、ヴィーナスの優しいまなざしが表現されています。Robot Does Artの名前の通り、芸術家が描いたような作品に仕上がりました。
Robohood社について
Robohood社は、ロボットペインティング技術を開発する企業です。アートとテクノロジーを融合させたユニークな製品を生み出しおり、AIによる絵画芸術に力をいれています。同社のロボットは創造性豊かな芸術家の一員といってもよいかもしれません。
※以前はコンパクトなUFACTORY社のuArmを用いて絵を描いていましたが、実験段階を経て商品化するにあたり、よりサイズが大きく、高機能なxArmを導入するに至ったとのことです。
Robohood .Inc
https://robo-hood.com/
ロボットアームの詳細 (xArmシリーズ)
本事例で使われている製品は xArm という、UFACTORY 社より提供されている産業用のロボットアームです。
動作範囲700mm、0.1mm精度の再現性を持ったxArmは費用対効果が高く、工場などでの運用はもちろん、ロボット工学研究、メーカーでのプロトタイピング、写真や映像の撮影等、多目的な用途での活躍が期待できます。
専用アプリケーション xArm Studioによりコーディングなどの必要なく簡単に動作させることができるほか、Python, ROS, C++に対応した xArm SDKも提供されています。
詳細はこちらをご参照ください。
ご参考:その絵画、作ってもらえます!
RobotDoesArt (Robohood社) のWEBサイトでは、今回ご紹介したヴィーナスのようにロボットによって描かれた絵画を実際に注文することができます。
費用は4,800USD。絵にしてほしい写真をアップロード後、ロボットが写真を基に絵を描きます。もちろん完成品した絵画は大切に発送されます。
この記事を書いた人 : 新規事業開発室 庄司 この記事を書いた日 : 2022.8.1 |
■商品の詳細、お問い合わせはこちら ※ロボットアームの導入に際し、調達に限らず、技術的な内容の事前調査や想定されている用途への実現性調査など、ご協力できる場合がございますので、お気軽にご相談ください。 |