お客様より、粉体挙動シミュレーションソフト (Altair EDEM) 用マシンのご相談をいただきました。
取り扱いできる粉体量 (粒子数) を増やすには、Altair EDEMの演算ではGPUのメモリ量とFP64性能が重要となるため、GPUスペックを重視した構成を検討したいというご要望をいただいています。
関連して、全体的なスペックは、以下の内容をご希望いただきました。
CPU:Core i9 12900K
メモリ:DDR5 128GK
SSD:M.2 2TB x1
HDD:4TB x2
GPU:RTX A6000
OS:Windows 10 (ソフトの対応状況次第でWindows11への変更の可能性あり)
ディスプレイ:4K、32インチ x1
その他:十分な冷却性能 (設置箇所は冷房ありの小部屋)
予算:200万円程度
ご提案の構成はAltair EDEMの動作要件にも合致したスペックですが、GPUの選択に関しては注意点があります。
GPUのFP64性能が高い方が望ましいとのご要望でしたが、ご指定のRTX A6000はFP64の実行ユニット数が少なく、FP64性能がそれほど重視されていない製品です。
FP64性能を最優先にする場合は、NVIDIA A100などの倍精度演算を明確にサポートしているGPUアクセラレーション製品が第一候補ですが、カードの仕様上、Core i9の構成と組み合わせることができないため専用のGPGPUシステムが必要となり、コストも大きく上昇します。
RTA A6000でもソフトの利用自体は可能と考えられますので、運用方針やご予算などを含めてご検討ください。
また、冷房のある場所に設置されるとのことですので、熱管理の面では問題はないと思われますが、筐体の冷却ファンは純正の付属品よりも冷却性能の高い製品に交換しています。
OSはWindowws 11にも対応した構成ですので、将来的なOSアップグレードも問題ありません。
【主な仕様】
CPU | Core i9-12900K (3.20GHz 8コア + 2.40GHz 8コア) |
メモリ | 128GB |
ストレージ1 | 2TB SSD M.2 |
ストレージ2 | 4TB HDD S-ATA |
ストレージ3 | 4TB HDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA RTX A6000 |
ネットワーク | on board (2.5GBase-T x1) |
筐体+電源 | ミドルタワー型筐体 + 850W |
OS | Windows 10 Professional 64bit |
その他 | 31.5型ワイドディスプレイ 4K 交換用内部ファン 12cm ×3 |
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