お客様より、計算科学向けワークステーションのご相談をいただきました。
主な用途は分子動力学シミュレーション(LAMMPS、OCTA)と量子化学計算(Gaussian)。
予算は100万~120万円程度。
事例No.PC-8617Aとの比較用として、Ryzen Threadripper仕様でのお見積もりをご用意しました。
コアあたりの価格が安く動作クロックも高い点がメリットです。
また、PCI-E Gen4に対応しているため、GPUへの帯域がXeon仕様よりも広くなっています。
その一方で、コアあたりのメモリ帯域としてはXeon仕様の方が有利です。
その他、ベクトル演算用のAVX512に対応しない(AVX256までの対応)ことや、Intel系のコンパイラやライブラリの最適化に対応しない、メモリ増設に対応しないといったデメリットもあります。
シンプルにコア数x動作クロックが処理能力に直結する場合は、ほとんどの場合で本事例の構成が高速になると言えますが、前述のようなデメリットに関わる要素が、速度に影響する処理の中に含まれる場合はXeon仕様と比較して優位性が逆転する場合がありますので、ご承知おきください。
【主な仕様】
CPU | Ryzen Threadripper3 3990X (2.90GHz 64コア) |
メモリ | 256GB (32GB x 8) ECC UDIMM |
ストレージ | 1TB SSD M.2 |
ビデオ | NVIDIA Geforce RTX3080 |
ネットワーク | on board (10Gigabit x1 / 2.5Gigabit x1) |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 + 1000W |
OS | Windows 10 Professional 64bit |
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