ユニポスWebサイトに、自宅にいながらのリモート学習に適したキット「STEMLab-125-10 Stay@home kit」を追加しました。
RedPitaya社のSTEMlabは、クレジットカードサイズのコンパクトサイズでありながら、測定器や制御機器のような使い方ができる、正確で優れた多機能なデバイスです。オープンソースソフトウェアと標準API、カスタムFPGAコードを実行する機能、そしてデータ収集プラットフォームとしても世界中の多くのソリューションに組み込まれています。
この多機能かつ幅広い用途に対応できるSTEMlabは、小規模な学生チームから大規模な企業までのさまざまなユーザーより「エンジニア向けのスイス・アーミーペンナイフ」と称されています。
今回ラインアップに加わった STEMLab-125-10 Stay@home kit は、ARM Cortex-A9 デュアルコアプロセッサと FPGA MCUを搭載したSTEMLab-125-10ボード、必要なケーブルやコネクタ、そしてケースがセットなっており、自宅にいながらのリモート学習がスムーズに始められる製品です。
目次
STEMLab-125-10 Stay@home kit について
前例のないコロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりに伴い、世界中の教育機関でリモート学習が取り入れられています。カリキュラムに合わせたオンライン授業の構築が必要となるなか、授業の本質的な部分が実験室で行われるような電気工学の分野では、遠隔地からいかにしてラボにアクセスし作業するかが重要な課題となります。
Red PitayaのSTEMlabは、その問題を解決するためのツールとして最適です。WEBインターフェイスを介したリモートアクセスができ、自宅に居ながらまるで実験室で作業しているようなスムーズなアクセスが可能です。またいくつかのアプリケーションを無料で利用できるだけでなく、エンジニアリングの学習教材を含む無料の電子書籍も用意されています。
※イーサネット接続が必要です
https://content.redpitaya.com/blog/how-do-universities-around-the-world-cope-with-remote-work
主な特徴
オシロスコープ、スペクトラムアナライザ 、信号発生器などとして利用できるほか、クロスプラットフォームに対応したオープンソースソフトウェアにより、T&Mアプリケーション開発、DSP開発ボード、DAQカード、FPGA開発ボード、カスタマイズ可能なT&M(テスト装置・測定機器)と、幅広く使用できます。
・Matlab、Labview、Scilab、PythonAPIを介してのアクセスが可能
・Webベースのアプリケーション実行 (Windows, Mac, Linux PCで動作)
・低価格
・オープンソースソフトウェア付属
・無料の教育ビデオ、教育レッスンが豊富
セット内容
– Red Pitaya STEMlab 125-10 board
– Power supply (5V, 2A)
– SD card (16GB, class 10)
– ETH cable (1m)
– 2x 50 ohm termination
– 2x SMA T adapter
– 2x SMA to BNC adapter
– 8x logic analyzer probes
– logic analyzer cable
– Aluminium case
STEMlab 125-10は、手頃な価格でありながら教育用途に必要な重要な機能やパフォーマンスを兼ね備えています。高周波入出力の技術仕様、RAM容量、その他いくつかの点でSTEMlab 125-14と違いがありますが、基本的な機能や性能は同じです。
Red Pitaya STEMLab-125ボードについて
STEMLab-125-10の仕様 (STEMLab-125-10 Stay@home kit 付属ボード)
・ADCの分解能: 10ビット
・RAM256MB
・コンソール接続用のUSB-シリアルコンバータが必要 *
*イーサネット経由でアクセスできるため、シリアルコンソールにアクセスする必要がある場合にのみ使用します。
STEMLab-125-14の仕様 (プロ向けの技術用途)
・ADCの分解能: 14ビット
・RAM512MB
・コンソール接続 (Micro USB接続) *
・同期デイジーチェーン接続(最大500Mbps)をサポート
Why is STEMlab 125-10 the best choice for educational purposes?
https://www.redpitaya.com/n129/why-is-stemlab-125-10-the-best-choice-for-educational-purposesRed Pitaya boards comparison(ボードの比較はこちら)
https://redpitaya.readthedocs.io/en/latest/developerGuide/125-10/vs.html
リモート学習に最適な理由
1. MATLAB、LABview、PythonなどでSTEMlabを制御
MATLAB、LabVIEW、Scilab、PythonAPIを介してSTEMlabにアクセスできます。エンジニアや科学者にとって生産性の高いソフトウェアとの組み合わせは、研究、プロトタイピング、テストなどのスピードを上げるためにも最良の組み合わせといえます。
STEMlabへのアクセス
デジタル入力/出力、アナログ入力/出力、事前定義された任意の信号の生成や信号の取得 (2CH 125MSPS)、クイックスタート 等
STEMlab+MATLAB … 詳細 (メーカーページ)
– イーサネットまたはWiFiを介したリモートコントロールとモニタリング
– 取得したデータ信号を取得し、分析、視覚化
STEMlab+LABview … 詳細 (メーカーページ)
– イーサネットまたはWiFiを介したリモートコントロールとモニタリング
– 取得したデータ信号を取得し、分析、視覚化
– ビジュアルプログラミング環境を使用したテストの測定、制御、自動化
– コントロールとインジケータのLABview組み込みライブラリを使用してカスタムUIを作成
STEMlab+Jupyter notebooks … 詳細 (メーカーページ)
– オンボードのLEDの制御
– デジタルI / O
– アナログI / O
– RF信号の取得と生成(125Msps/10ビット)
– デジタルインターフェース(I2C、UART、SPI)を介した通信
* データ分析用の Jupyter Notebookは、Pythonのライブコーディング、方程式、視覚化、説明文を組み合わせたオープンソースのWebアプリケーションです。STEMlabのプログラミングの方法を学びながら、STEMlabのすべての機能へ直感的にアクセスできます。
2. WEBベースのアプリケーションの実行
WEB ベースのアプリケーションは、Windows、Mac、またはLinux PCで動作します。STEMlabは、50 MHzの周波数範囲と10ビットの分解能を備えており、研究室などにおける多量の計測機器を置き換えることができます。コンパクトで持ち運びも容易、イーサネットまたは Wi-Fi接続により、リモートでの測定が可能です。
PC、タブレット、スマートフォンからSTEMlabボードを各種測定デバイスとして使用
– オシロスコープとシグナルジェネレータ(2チャネル)
– スペクトルアナライザ(2チャネルDFTスペアナ)
– ロジックアナライザー プロ(8チャネル)、 LCRメーター (*オプション) など
3. 低価格
Red PitayaのSTEMlabキットは、アカデミアメンバー向けの特別割引のご用意があります。学生ユーザーにおいて一般的に利用が想定される3〜4年の期間中、堅牢で使い勝手のよいRed PitayaのSTEMlabをフル活用してください。
4. オープンソースソフトウェア付属
オープンソースソフトウェアは、Githubで入手できます。 STEMlabは、WEBインターフェイスを介したリモートアクセスができ、セットアップも用意です。Red Pitayaの接続に要する時間はわずか数分以内です。いくつかのアプリケーションは無料で利用できます。講義にも利用できるものがありますので、学習指導者の時間と労力も節約できます。
5. ステップバイステップの教育ビデオ・教育レッスン(無料)
世界中の大学が New Normal (ニューノーマル:新しい日常) を導入しています。そんな環境での教育をサポートするものとして、Red Pitaya では学習指導者向けの教材 (無料の電子書籍)が用意されています。こちらからダウンロードいただけます。
※その他の Red Pitaya製品につきましても取り扱っております。お問い合わせの際には、ご希望の製品名やURL等をお知らせください。
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