Maltego ライセンス形態の変更について (2020年9月変更分)

■こちらは、2020年10月14日に投稿された記事のため、情報の内容が古い可能性があります。

弊社海外製品調達・コンサルテーションサービス ユニポス で取り扱っております、オープン・ソース・インテリジェンス(OSINT) ツール Maltego につきまして、2020年9月中旬よりライセンス形態が変更となりましたのでお知らせいたします。

これまでは Maltego Classic / Maltego XL の 2形態での販売でしたが、新規ライセンスは Maltego Pro / Maltego Enterprise(※) の2形態 での販売となります。なお弊社でのお取り扱いは、Maltego Enterprise(※) のみです。

※Enterprise には、Cloud 版と On-Premise 版がございます

Maltego Pro はユーザーさまよりメーカーへ直接ご注文いただく必要がございます

 

 

製品概要紹介 – Maltego について

Maltegoは、調査対象の情報を収集し、情報の関係性を可視化・分析するためのオープン・ソース・インテリジェンス (OSINT)ツールです。 セキュリティ上の脅威を排除するためのフォレンジック調査・分析ツールとして使われています。

DNS名、ドメイン、IPアドレス、WEBサイトなどのパブリックなデータソース (OSINT)に加え、パートナー企業の提供するデータソースも統合し利用することができ、それらの情報ひとつひとつをノードとして繋げたグラフの形で可視化します。

旧形態 Classic/XL と 新形態 Pro/Enterprise の違いについて

旧形態 Classic/XL と 新形態 Pro/Enterprise の主な違いといたしましては、これまで Classic と XL とで機能・仕様が異なっていた、グラフを可視化するためのデスクトップクライアントが、Pro と Enterpriseにおいては、共通のクライアント Maltego One となります。

なお下記の図の通り、Maltego One は Maltego XL と同等の機能を有しています。

Pro と Enterprise の違いについて

続いて、上記の通りデスクットップクライアントが共通である Pro と Enterprise のそれぞれのライセンス形態において、どういった部分が異なるのかご紹介します。

Deployment & Infrastructure

Maltegoは、Maltego 独自のインフラストラクチャを介してデプロイされます。このインフラストラクチャが、Pro と Enterprise で異なります。

「Maltego Pro」のDeployment & Infrastructure イメージ

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Maltego Proは、Maltego標準のパブリックTransformsサーバーであるMaltego Community Cloud を介して実行されます。

「Maltego Enterprise」のDeployment & Infrastructure イメージ

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Maltego Enterpriseは、EU または 米国にある専用サーバである Maltego Enterprise Cloud を介して実行されます。

また、Maltego Enterprise On-premise 版を選択いただくことで、オンプレミスサーバを介しての実行、およびユーザー独自のデータを統合することが可能です。

各Deployment & Infrastructureに関する詳細はこちらをご覧ください

Data Integration

Maltegoでは、データ統合のための機能 Transform Hub を利用することで、脅威インテリジェンス や ネットワークフットプリントのデータから、ソーシャルメディアと暗号のフォレンジックに至るまで、パートナーの提供するさまざまなデータソースとの統合が可能となります。

Transform Hub には、無料のデータソースと有料のデータソースがございます。有料のデータソースに関しては、Maltego Pro は必要に応じ購入する必要がありますが、Maltego Enterpriese は全てのデータにアクセスすることが可能です。

その他、Transform Hub に関する、Maltego Pro / Maltego Enterprise / Maltego Enterprise On-Premise それぞれの仕様は以下の表をご確認ください。

Maltego Pro Maltego Enterprise Maltego Enterprise On-Premise
Access to OSINT data sources available Access to OSINT data sources (左記 Maltego Enterprise の内容に加え…)
Paid access to commercial Transforms Access to all commercial data partner Transforms available Enterprise on-premise integrations
CaseFile Entities CaseFile Entities​ Own API keys for Standard Transforms
Access to Pro data integrations available Access to Enterprise data integrations available Role-based access control for on-premise data integration (Oauth 2.0)​ possible

Transform Hub についての詳細はこちらをご覧ください

その他

 Maltego Enterprise On-Premise 版 ライセンスのカウント方法は「ユーザーごと」となります。利用するユーザーごとにライセンスが必要となりますので、ご利用の際はお気をつけください。

より詳細な Maltego Pro / Maltego Enterprise / Maltego Enterprise On-Premise の機能比較については こちらのページでタブを切り替えることでご確認いただけます。

旧ライセンスをご利用のユーザー様へのご案内

旧ライセンス形態である Maltego Classic や Maltego XL のユーザー様は、既存ライセンスの更新 (※)の際に、ライセンスを Maltego Pro または Enterprise に切り替えることで、引き続きご利用いただけます。

※Maltego は年間ライセンス (Annual subscription) です

なお先述のとおり、新しいデスクトップクライアント Maltego One には、Maltego XL 相当の機能が備わっています。

まとめ

ライセンス形態の変更によって、デスクトップクライアントの仕様 (Transform毎のリザルト数上限 と グラフ上のエントリ数上限) が、上位版であった Maltego XL と同等のものとなり、使いやすくなりました。そして、サーバの性質や、利用したいデータソースによって、ライセンス形態を柔軟に選択することができるようになりました。

また、メーカーでは、今回のライセンス形態変更に伴い、サポートメニューや学習コンテンツを充実化させ、ユーザーがよりMaltegoを使いやすくなるようにしていこうと考えています。一環として、19項目 59レッスン のオンラインでの入門コース、Maltego Basicの開催が予定されています (こちらは2020年10月14日現在、 EARLY ACCESS の受付がされており、先着100名は無償でのアクセスができます)。

Maltego の新規ライセンス、および既存ライセンスの更新 (切り替え)は、お気軽にユニポスにお問い合わせください。