米国 GigaPan Systems 社の開発する「GigaPan EPIC シリーズ」は全方位・ギガピクセル(10億ピクセル)の高解像度でのパノラマ撮影に特化した自動マウント(雲台)です。数百~数千の写真で構成された、数十億画素(ギガピクセル)の高精細なパノラマ写真を撮影することができます。
GigaPanは趣味の撮影から、考古学、地質学、生物学といった学術分野まで、幅広く利用されていますが、環境科学と環境保全に関する情報が集まるニュースサイト「Mongabay」にてGigaPanが世界中の研究者、教育者、自然を対象としたフォトグラファーたちによってどのように利用されているかが紹介されておりますので、一部ご紹介します。
元の記事:
GigaPan: Providing big picture context to conservation science without sacrificing the details
wildtech.mongabay.com
応用方法 -Applications
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【 生物学の研究における利用 】
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カナダ オンタリオ州 ゲルフ大学のAlex Smith氏は、コスタリカの火山においての昆虫に関する研究で生態系のデータを収集するためにGigaPanを利用しています。
こちらの画像は、1,104枚の写真で構成された4.6ギガピクセルの画像です。1.5時間かけて撮影されました。
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Jason Straka氏はカナダ ジョージア湾近くのシンクホール周辺での昆虫採集における生態学的情報の記録にGigaPanを利用しています。彼は撮影したギガピクセルパノラマの写真でビーバーダムを発見しました。
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【 自然観測の現場における利用 】
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Defenders of WildlifeのNorthern Jaguar Projectの研究者たちはメキシコ ソノラ州の Northern Jaguar Reserveにおけるジャガーの生息地の観測にGigaPanを利用しています。
シニア南西代表のCraig Miller氏はジャガーの生息地の復元において家畜の移動の有効性を測定するために植生や浸食を研究しています。彼とその同僚は、米国とメキシコの国境を観測し、国境のインフラが野生動物たちの移動にいかに影響を及ぼしているかをよりよく理解するためにもGigaPanを利用しています。
この研究チームは北部のジャガーたちとその生息地のより包括的な説明を提示するために、観測カメラの写真やビデオでGigaPanイメージを統合したいとも考えています。
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CSIRO Climate Responseの科学者たちは、オーストラリアでの気候変動がもたらす海の哺乳類や海鳥の個体数への影響を記録するのにGigaPan技術を利用しています。彼らは、巣の場所、雛の存在、成鳥の到着時期などの個体数の詳細をコロニーの範囲に渡って観測するためにGigaPanの高解像度の画像を利用しています。
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水中写真家のJason Buchheim氏はカメラの位置を正確に追跡し、wraparound 3-D imagesを作ることを可能にするiPhoneのアプリを開発しました。(GigaPanの3-D stereo viewerと同様のものです)彼の写真はガラパゴス諸島で捕食を避けるために群泳するサレマ(魚)の様子を示しています。
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【 保全教育の現場での利用 】
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ペンシルベニア州の南西部にある二つの学校では、彼らの地域での水質や改善の取り組みを比較分析するためにGigaPanイメージとディスカッションプラットフォームを利用しています。この探索的研究は、両コミュニティに属する学生がマーセラス頁岩の掘削の影響力を探るのと、環境理解の感覚を育てるのを助けました。
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ハワイ列島全体の大学では、ハワイの生態系に関する巨大なGigaPan画像が”educational wallpaper”として使われています。これは環境への誇りの感覚を促進し、生徒や教授を保全への取り組みに従事させ、関心をもつ個人、組織、コミュニティ間のパートナーシップを育成するために利用されています。
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まとめ -Summary
GigaPan パノラマ撮影用自動マウントや GigaPan Stitch Softwareは、 宇宙シュミレーションや考古学保全など多様な用途で使われております。 衛星から撮影された宇宙の画像から走査電子顕微鏡による微細画像まで、 その適用範囲は多岐にわたっています。 自然界の科学的研究の結果をより理解しやすくするための視覚的な情報を提供できる強力なツールとして、GigaPanは期待されております。
GigaPan EPICシリーズはユニポスでも取り扱っております。詳細については以下のページをご覧ください。
/ 全方位・高解像度(ギガピクセル)パノラマ撮影用自動マウント(雲台)
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