【記事】「PCIのネイティブサポート」って何ぞや!?

■こちらは、2014年5月7日に投稿された記事のため、情報の内容が古い可能性があります。

今回は「PCIのネイティブサポート」って何ぞや!?という疑問について解説します。

通常、PCに備わっている各種インターフェースは、チップセットにそのインターフェースのコントローラが内蔵されており、チップセットが各インターフェースの通信をコントロールし、さらにCPUやメモリ、HDDといったPCの基幹部分とのやりとりを司っています(チップセットとは別にコントロール用チップを用意している場合もあります)。

PCの拡張スロットといえば、初期はISA、その後はPCIが主役として長らく君臨していました。ところが、PCI-Expressが登場してきて、全体的にインターフェースの高速化や世代交代が進むに連れ、最近のIntel製CPU・チップセットにおいては徐々にPCIがサポートされなくなりつつありました。そして、ついに最新の「Haswell」アーキテクチャにおいてはPCIへのネイティブサポートが完全に消滅してしまいました。

ただ、業務用・産業用を中心にPCIのニーズはまだまだ存在しているのが現実です。

そのためか、Haswell系でもPCIバスを備えるPCがリリースされています。ただ、そういった製品は、PCIバスを用意するためにPCI-ExpressをPCIに変換するブリッジチップを用いています。ブリッジチップを利用している場合、その性能や仕様によるものか、PCIの帯域をフルに使うような動画キャプチャボードなどが正常に動作しなかったり、ボードによっては認識しないといった不具合が報告されています。とくに産業用のPCIボードは、PCIの規格への準拠に対してシビアな面があり、ブリッジチップを用いたPCIバスでは正常に動作しない例が多く報告されています。

そこで、PCIをネイティブサポートしているPCがまだまだ必要とされている…というわけです。

たとえばテグシスでは、PCIをネイティブサポートするPCとして、以下のような製品・事例をご紹介しています。